ストレスにも2種類あった 良いストレスと悪いストレスを見極める4つの質問

もうストレスって言葉を使うのやめませんか? ストレスにも良いストレスと悪いストレスがあるのです。ちゃんと使い分けて、良いストレスを適量だけいつも感じていましょう。

良いストレスと悪いストレス

英語では良いストレスをEustress、悪いストレスをDistressと言うそうです。わたしがこれを知ったのはThe 8th Habitという本(「7つの習慣」と同じ著者)でした。感覚的にストレスにも必要なストレスと不要なストレスがある、と思っていましたが、それぞれに名前がついているという事実にわたしは少なからず感化されたのです。

日本語で何か解説はないかな、と探してみるとこんなページがありました。

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ここにそれぞれのストレスについて説明があります。大事な個所を抜粋すると

「良いストレス(eustress)」とは、例えば、目標、夢、スポーツ、よい人間関係など、自分を奮い立たせてくれたり、勇気づけてくれたり、元気にしてくれたりする刺激とその状態です。

「悪いストレス(distress)」とは、例えば、過労、悪い人間関係、不安など、自分のからだやこころが苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたり、まわりの人に何らかの迷惑を及ぼしてしまうような行動をとったりするような刺激とその状態のことをいいます。

わたしなりの言葉で書くなら

良いストレス
自分を引き延ばすための負荷。外から自分を引っ張るイメージ。将来なりたい自分を想像して、そこに向けて足りない物を認知することと、その努力。
悪いストレス
自分を小さくする負荷。外から自分を押しつぶし、小さくなっていくイメージ。

良いストレスがないと、人間は成長しません。そういう意味で思春期のころ体験した成長痛というのが、まさに良いストレスのイメージ。グーッと身長を伸ばすために、発生する痛みです。

一方で悪いストレスは人間を鈍化させます。成長を止め、やる気をそぎ、モチベーションが下がります。

悪いストレスからは逃げ、良いストレスに立ち向かう。そういう人生がよさそうです。

具体的な例

良いストレスの典型は……

将来の夢があるけど、それを達成するには足りない物がたくさんある。それを習得しなくちゃ!

一方で悪いストレスは……

同期のあいつはいっつも褒められて、自分は怒られてばっかり、そりゃオレは○○が下手だけどさ……

どちらも「自分に足りない点がある」という部分は同じですが、受け取り方は全く違いますね。

また、良いストレスでも多すぎると悪いストレスに化けるケースがあります。なりたいものが大きすぎたり、自分にいろんなことを押し込みすぎて超多忙となり、会社を帰るのはいつも深夜なんて状態ですね。良いストレスを適度に感じ続ける必要があるようです。

あなたのストレスはどっち?

で、どんなストレスが良くて、どんなストレスが悪いのか、それは人によるとしか言いようがありません。同じ種類のストレスでも、人によって良くも悪くもなります。

そのストレスが良いストレスか悪いストレスか判断する方法を考えてみました。完璧ではないでしょうけど、この質問を自分に問うことは意味があると思います。これらの質問に対してひとつでもYesがつけば、悪いストレスの可能性が高そうです。

質問1. そのストレスは他人と比較した自分の欠点ですか?

良いストレスは未来の自分と比較して生まれることが多いです。しかも "自分が作った未来の自分” であることが大事。誰かに押しつけられた未来の自分は、結局他人と比較しているのと同じです。

例えば上司との面談で「君には3年以内に営業部のトップを任せたい」と言われ、足りない点をアレコレ押し込まれてストレスになっている状態があったとしましょう。「3年以内に営業部のトップ」になるというのが、あなたの目標なのか、上司の目標なのか、よく考えましょう。

質問2. そのストレスは自分で克服できるものですか?

自分の意思じゃどうしようもないストレスもあります。イジメなんかがそうですね(自分の意思で立ち向かえるケースももちろんありますが)。

良いストレスは自分から飛び込んで、感じていくべきストレスです。そういうストレスのコントロールは自分ができるはず。言い換えれば自分でコントロールできないストレスは悪いストレスでしょう。

質問3. そのストレスを乗り越えた自分をイメージできますか?

良いストレスなら、当然それを乗り越えた自分を想像して、受け入れているはずです。サッカーの練習をしているのは、サッカーの選手になりたいからでしょう? それがイメージできないとしたら、やはり誰かに押しつけられたストレスである可能性があります。

質問4. なんでそのストレスを抱えているのか? サッと説明できますか?

良いストレスなら、自分から飛び込んだストレスであるはずです。なりたいものがあって、そのために覚悟して飛び込んでいるはず。どこかから降ってきたストレスは、そうじゃないんですね。

「どうして自分が……」

と感じてしまうストレスは要注意です。

ストレス・ゼロは難しい

人間は相互依存の生き物です。ひとりじゃ生きていけない。だから、完全にストレス・ゼロは難しいはずです。

しかし自分を押しつぶす、過剰な悪いストレスは自分だけでなく、結果として周囲にも悪影響があることが多いです。組織でそういうストレスを抱えている人がいれば、当然成績が振るわないでしょうし、仲間にそういう人がいれば、険悪な雰囲気になります。

上司が部下と面談する際のキーポイントとして、部下があるストレスを「悪いストレス」として捉えているか、「良いストレス」として捉えているか、を探ってみるのもいいかもしれません。上司は「良いストレス」を与えているつもりでも、部下は萎縮して小さくなっているのかもしれませんよ。

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