論破目的の議論など犬に食わせてしまえ 正しい議論は理解のためにやれ

会社でも、SNSでも、飲み屋でも、世間は議論に満ちています。だけど、そのほとんどが悲しいくらい不毛なものばかり……。不毛な議論はやめ、有益な議論をするには議論の目的を相手の理解にするのが1番なのです。これを7つの習慣に沿って考えてみたいと思います。

論破目的の議論は1番不毛

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もっとも不毛な議論は “論破を目的とした議論” です。“論破” を大辞林で引いてみると……

議論をして相手の説を言い負かすこと。「反対意見をかたっぱしから―する」

なぜ言い負かすのでしょうか? 言い負かしたら、相手は考え方を変えるでしょうか? あるいはあなたは論破されたら、考え方を変えますか?

例を挙げてみましょう。

例えば反原発派と原発推進派を連れてきて、議論させたとしましょう。反対派は安全性を説き、推進派は経済的優位性を説く、双方それなりに勉強していて議論はどんどんと白熱します。そして最後にはどうなるでしょうか?

どちらかがより知識があり、相手が言い返せないところまで論破するかもしれません。

で、それがどうしたの? 何の意味があるの? 論破した結果、論破された方が考え方を変えると思いますか? 反対派が「う〜ん、たしかに君の言うとおりだ、原発はぜひ推進しよう」と言いますか? 推進派が「そりゃ確かに原発はやめなきゃいかんね」なんて言いますか?

賭けてもいいです。こうはなりません。論破してもされても、なにも生み出しません。なんとなくギクシャクして、終わりです。

なぜこんな不毛な議論が発生しちゃうんでしょう?

会社の会議でもそうです。意見が対立したときに、お互いが自分の正しさを訴えるだけ。いや、自分の正しさを訴えるならばいいですが、相手の欠点の突き合いになったりします。で、論破して勝ち負けが決まる、と……。

不毛不毛。こんな議論はやめちゃいましょう。

議論のゴールを “論破” から “理解” に変えよう

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こういう不毛な議論をやめるために1番いい方法は「議論のゴールを ”論破” から “相手の理解”」に変えること。

「相手をよりよく理解した人が勝ち」

理想としては、お互いがこのルールで議論するのが1番です。自分の意見を理解してもらうよりも、相手の意見を理解することを優先する。理解と賛同とは違います。反対しつつも理解する。それでいいんです。

お互いが相手の意見を理解することを目的に議論をすると、原発の議論であれば

「なんで反対するの?」
「なんで推進したいの?」

という疑問がモチベーションになります。そして議論の最後は「へぇ、そういう側面があるから反対 or 賛成するのねェ」と理解し合って終わることができます。友人同士なら、友情にひびも入らず、飲み会の途中ならば、気持ちよく飲むことができます。

理解してもなにも生まれない?!

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酒の席での議論や、雑談レベルの議論ならば、理解し合って終わりでいいでしょう。しかし仕事上の議論「プランAか? プランBか?」という議論を「わかり合って終わり」というわけにはいきませんね。なれ合いじゃないんですから……。

それでも議論はまず「理解」で終わるべきなんです。

理解したら、次はお互いの理解を活かした、第3の案を作りましょう。お互いをちゃんと理解し合っていれば、それ以上「自分の案を通す」ことはできないはずです。意見というのは100%正しとか100%間違っているとうことはありえないので、相手の意見にも多かれ少なかれ、意味がある。

だから相手の意見も自分の意見も活かした次の意見を作りましょう。

これは「7つの習慣」でも書かれていることです。

  • 第四の習慣・Win-Win を考える
  • 第五の習慣・理解してから理解される
  • 第六の習慣・相乗効果を発揮する

というやつですね。順番は違いますが、議論をするときは

  1. 理解:相手の意見を理解することに注力
  2. 相乗効果&Win-Win:相手の意見を加味した第3の案を作る

というように、2つのステップに分けて結論を出す癖をつけましょう。本当は議論自体を2回に分けてもいいくらいです。お互いが十分に理解し合ったことを確認してから、ステップ2に移項するのです。

相手の意見を理解してもいないのに、自分の意見を押しつけようとするから、お互い意固地になるんです。

理想論だ

「理想論だ」と思う人もいると思います。

あるいは「俺は理解しようとしても、相手が理解しようとはしてくれない」と相手のせいにする人もいるかもしれません。

たとえ相手が論破を目的に議論してきたとしても、同じ土俵に乗らず「相手を理解すること」を目的に議論してみましょう。そうすると、少なくともあなたは「相手を理解する」という強いメリットを持って議論を終えることができます。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

というわけです。少なくともあなたは相手を知ることができました。知識もつきますし、より深く物事を考えることができるようになります。原発の件で言えば「なるほど、推進派はこう考えるから推進したいのか」と理解できる。

そうしたら少なくともあなたは第3の案を考えることができる。

「あなたの意見を汲んで考えると、○○という案ならどうですか?」

と第3の案を考えられる。そこまで考えて、相手に理解を示せば、相手だってバカみたいに「いや俺の意見が絶対だ!」と論破しようとはしません(するやつは、もう……)。

議論は理解のためにやる

「議論は相手の理解のためにやる」

と心に決めておけば、議論は必ず勝ちます。ここでいう勝ちは「相手を理解する」という意味の勝ちです。気持ちよく終わることができるし、知識もつくし、よりよい意見も考えられる。

必勝のテクニックなんです。

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