壮大な夢も心痛む悩みも、泥臭くて具体的なアクション以外に解決の道はない

大きな夢を達成した誰かのサクセスストーリーを思い浮かべるとき、「その人が何か凄いことをした」「かっこいいことをした」と考えていませんか? あるいは解決しがたい悩みがあるとき、魔法のような手を打って解決できると思っていませんか? ダメなんです。結局やるべきことは泥臭くてつまらない普通のアクションでしかないのです。

GTDから学んだことの1つ

これはわたしがGTD(Get things done)から学んだことの1つです。

GTDでは「頭の中に引っかかっていること」を書き出し、そのすべてに対して「次にやること」を決めていきます。例えば「車を買いたい」と思っているなら、GTDの手順に従って、「欲しい車種のリストを作る」のように「次にやること」を定義します。

GTDを長く続けて、その考え方が癖みたいになり、今では条件反射のように「次にやること」を考えるようになりました。

いわゆるタスクっぽいことはもちろんですが、もっと大きな夢だったり、解決策がなさそうな悩みごとに対しても、「で、次にやることはなんだ?」と考えるようになります。たとえば……

  • 歌手になりたい
  • 爺さんになったら孫が10人ほしい
  • 将来やりたい仕事が分からない
  • 今の仕事は自分に向いているんだろうか?

こういう夢や悩みもGTD的に解決するのがいいと思うのです。

壮大な夢も目の前のアクションでしか達成できない

高層タワーの建築だって、最初は土台を作ることから始まります。そりゃ最後に頂点の尖った部分を作るとき、人から注目されることでしょう。まわりの人は「あの頂点をのせる作業は快感だろうな」とうらやむことでしょう。でも最初はセメントを混ぜたり、枠を作って流し込んだり、と他の建築と変わらない作業をやっていたりするのです。そしてそれは注目されません。

歌手だってそうです。今はステージに立って、華やかに歌っているわけでしょうけど、最初は家で歌い。友だちの前で歌い。自信が付いたらレコード会社にテープを送り、認められなければ、また練習し、またテープを送る。そういう泥臭い作業の繰り返しで掴んだ夢なのです。

もしあなたが歌に自信があり「テープさえ送ればレコード会社が契約してくれるかもしれない」と思っているなら、あなたの次の行動は「封筒を買ってくる」なのかもしれません。

夢「歌手になりたい」 → 次にやること「封筒を買ってくる

どんな壮大な夢も、今できることを分解していくと、だれでもできて、客観的に見るとつまらない行動でしかないのです。その人の状況に応じて、もちろん次にやることは違ってきます。適当に例を挙げてみると……

夢「社長になりたい」 → 次にやること「起業した友だちに電話で相談する
夢「フルマラソンで3時間をきる」 → 次にやること「今晩ジョギングする
夢「エベレストに登りたい」 → 次にやること「登山の入門本をネットで買う

などなど、「夢」は大きいですが、「次にやること」はどれもこれもだれでも必ずできることです。こう考える癖が付くと、大きな目標が不可能とは思えなくなるんですよね。達成できるかは分からないけど、達成に近付く行動は起こせる。そう思うと気が楽です。

悩みだって同じこと

悶々と悩むことってありませんか?

「会社で嫌われている気がする」
「将来やりたいことがない」
「恋人がもしかしたら自分を好きじゃなくなったかも」

そんな悶々とした悩みってなかなか晴れないし、解決もしない。映画だったらきっと最後にバシッと解決して、スッとするんでしょうけど、なかなか現実はそうはいきません。

「悩み続けるしかないんだよ」

そんなアドバイスもあるかと思いますが、わたしだったら違います。

「解決に向けてできることを考えて、やるしかないんじゃない?」

そうアドバイスします。GTDとまったく同じです。

悩み「会社で嫌われている気がする」 → 次にやること「同僚をランチに誘ってみる」
悩み「将来やりたいことがない」 → 次にやること「自分が好きなことのリストをつくってみる」
悩み「恋人がもしかしたら自分を好きじゃなくなったかも」 → 次にやること「相手の前でもっと笑ってみる」

夢と同じで「次にやること」に何を選ぶかは人によります。そこに何を入れるかはともかく、とにかくこれで悶々としなくて済む。それでいいんです。

「悶々とする」という行為は意味がないと思っています。悶々として、突然問題が解決することってないんですよね。

GTDが癖になっているからか、自分がちょっと悩んだとき、すぐに「じゃあ、次に何しよう」と考えるようになりました。このおかげで、すくなくとも悶々とすることは減りました。悩みが減るわけじゃないけど「とにかく自分は解決に向けて手はうっている」という安心感があるのです。

モヤモヤするときは「つぎにやること」

夢であれ、悩みであれ、なにかモヤモヤしているときは「次に何をやれるか」と自問してみてください。できるだけ具体的に。たくさん思い浮かぶときもあれば、1個しか浮かばないこともあるでしょう。1個しかなくても、その1個を終えれば、その次の1個が浮かんできます。なんにもない、なんてことは絶対にありません(大人が「子役になりたい」とか言われると困っちゃいますけどね)。

本当に打つ手がない? 絶対にそんなことはないです。たとえば「関連した本を読む」みたいな手があるはず。

行動せずに夢が叶うことも、悩みが晴れることもありません。それだけは確かです。

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