マインドマップをネットでしか見たことがない私が本を読んで納得したこと

今までマインドマップというものを体系的に学んだことがなくて、ネットでかいつまんだくらいの知識しかありませんでした。そんな私がちゃんと本を読んだところ、今まで感じていた疑問が解け、腹に落ちた、という話です。

マインドマップに感じていた疑問

マインドマップというと、こんな感じの色鮮やかな、整理された、絵のようなものを想像します。

"Guru Mindmap". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ

で、いろんな人が「これいいよ!」「すごい頭が整理される」などと絶賛しているわけです。で、どうやって描くのか調べてみると

  • 中心にテーマを書き
  • 必ず色分けし
  • 絵を活用し
  • 自由に描く

みたいに紹介されています。なるほど、と試してみて、あっという間に壁にぶつかりました。

たとえば「自分の理想の生活」みたいなテーマで描いてみます(ここでは色分けや絵は抜きにして、内容だけ考えます)。描き始めると、「理想の生活」について2つのことが浮かんできたので書き込みました。

  • 自然に囲まれている
  • 近所の人との交流
汚い字でゴメンナサイね

思いつくままに書いていますので、どちらも中心から線を延ばす形になっています。ここまで書いてから気付きます。

「あ! これは2つとも『住む場所』に関する内容だ」と。

つまり、本当はこんな風になってほしいのです。

これを描こうと思ったら最初から「『住む場所』という要素が自分には大切だ」という結論を知っていないといけません。でも私にとっては「住む場所が大切」というのは、あくまで「自然に囲まれていたい」「近所との交流があってほしい」と書き出すことで至った結論なのです。決して最初から知っていたわけではありません。

結局、私が下した結論は「マインドマップって、すでに頭の中で整理されていないと描くことができない」というものでした。ましてや発想法としての価値など見出すことはできません。最初から結論ありきでマインドマップを描いても、少し頭が整理されるだけで、新しい発想は出てこないですから。

発想法って

余談ですが、私は発想法としては川喜田次郎先生のKJ法が好きです。知らない人のために手順を説明すると……

  1. カードの作成 → 1枚のカードには必ず1つのアイディアやデータ。テーマや目的によりますが、数百枚になることもザラ。
  2. グルーピング → 関連するカードをグループにし、見出しをつける。
  3. グループを図解 → グループ同士を線で結んだり、関連を図解します。
  4. 文章化

KJ法の神髄は「まず仔細な発見やアイディアを挙げていき、それをグルーピングしていく」というボトムアップ的な考え方にあります。このグルーピングの課程で新しい発見があるのです。

そんな私ですので、マインドマップは「先にグルーピングを考えないといけない手法は、発想法としてありえない」という結論を持っていました。

本を読んで納得

とまぁ、マインドマップに否定的だった私ですが、いつも頭の片隅に興味はありました。そこで原著である『ザ・マインドマップ(トニー・ブザン著)』を読んでみることにしたのです(実はマインドマップに関する本を何冊も読みましたが、結局原著が一番分かりやすかったのです)。

マインドマップに疑問を持っていた私が、この本から学んだ、最も大切なことは「マインドマップは2度描く」ということ。

著者は1度目を「速射式」と説明しています。この速射式マインドマップでは色分けもしないし、絵もなくていい。とにかく思いつくままに描け、と言います。つまり私が最初に描いたものでいいのです(下記再掲)。

整理もされていないし、グルーピングもできていない。妙に片方にばかり枝が伸びてしまったり、まったく伸びない枝が出てきたりします。それでいいんです。この速射式マインドマップはいわゆるブレインストーミングなので、描くことが大切。整理は不要。というわけです。

で、二度目に描くのがいわゆる本式のマインドマップ。こちらは絵を描き、色をわけ、整理していきます。まず速射式で書いたマインドマップから、重要な、ベースとなるキーワードを探します(書籍中ではBOIと呼んでいます)。つまり、先ほどの例で言えば「住む場所」というキーワードを発見するわけです。そのキーワードを起点に、整理していきます。

絵や色分けはないけど、本式にグッと近付いた。

速射式をやらずに、本式のマインドマップだけ描こうとするから、つまずくのですね。これだけのことですが、マインドマップというものが初めて腹に落ちました。

で、私がマインドマップをやるか?

で、わたしが本式のマインドマップをやるか、と言われると、やらないでしょうね。

速射式の方は頭を整理するためにやることはありますが、それはマインドマップを知る前から普通にやっていることです。

やっぱり発想法としてはKJ法が私に向いているようです。KJ法はひとりでやっていても、自分じゃ思いつかない発想が見つかります。そういう意味で、本当に「発想法」という名がふさわしい。

好みの問題と言えばそれまでですが、もしかすると絵心の無さが心のハードルになっているのかもしれません。本当にヘタなんです。絵が。

マインドマップやる前に、絵画のレッスンにいかないと。

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