勉強のために本を読むなら、10冊は一気に読もう

悩みを解決したり、知識をつけるために本を読むとき、「自分に合う最高の1冊」を探して買っていませんか? それより同じ系統の本を10冊くらい読んでしまった方が圧倒的にいいですよ、という話です。

何かを学びたくて本屋へ

あなたは学びたいことがあって本屋へ足を運びます。

「プレゼン資料を作るのが苦手だから克服したい」
「初めて部下を持つからマネージメントについて勉強しないと」
「手帳を使い始めてみたけど、うまく使いこなせていない気がする」

その系統の本が売られているコーナーに行ってみます。たとえば「手帳を使いこなしたい」あなたは、手帳術のコーナーの前に立ちます。

「たくさんあるなぁ……」

手帳と名の付く本だけでも20冊くらい。分厚い本、挿絵の多い本、文字の大きい本、論文のようにかたい本……。どれがいいか分かりません。

腕を組んで悩んでしまいます。

あなたに合う1冊なんて見つからない

本屋でパラパラ見たくらいで「あなたに合う1冊」なんて見つかりません。百歩譲って、”読みやすい本” なら見つかるかもしれませんが、今あなたが求めているのは、知りたいことが書かれた本のハズ。

苦労しながらも「○○○の手帳術」みたいな1冊を選んで、大事に持ち帰り、丁寧に読む。「なるほど」と思うことが書かれているかもしれません。

「で?」とわたしは思うのです。

ひとりの人が書いた、ひとつの手帳術を学んだに過ぎない。自分に合うかどうかも分からないし、一般的な方法なのかも分からない。だから評価することができない。評価できないなら、何を学んだというのでしょう?

たくさん読もう

で、結論です。

「何かを学びたいときは10冊くらい読みなさい」

手帳術と名の付く本を10冊くらいバッと掴んで、レジに持って行ってしまえばいい。で、一気に読んでしまえ。10冊もあったら読むのに時間がかかると思われるかもしれないが、大丈夫。同じ系統の本なので、似たり寄ったりだったり、重複する内容が出てくる。読み飛ばせば結構。

10冊も読めば、確実に傾向が見えてきます。どの本でも漏らさず書かれている「普遍的な内容」と、ある本にしか出てこない「独特な内容」。たくさん読んだおかげで、どの部分が普遍的で、どの部分がその著者による斬新な内容なのか、あなたには分かるはず。

で、その中から、あなたに合う内容を見つければいいのです。いくつかの本からのつまみ食いでもいいし、気に入った1冊をバイブルのように愛するのもいいでしょう。

細かいけど大切なテクニック

さて、学ぶときは多読せよ、というのが結論なのですが、それに関連した細かなテクニックを挙げておきます。

(a) 1冊ずつ買うのではなく、10冊まとめて買ってしまえ

沢山読むことの大切さを知っていても、いざ10冊買うとなると、躊躇するのが普通です。だって1冊1,500円の本なら、10冊で15,000円。大金です。

「まぁ、1冊読んでみて、読み終わったら2冊目を買おう」

と思ってしまう気持ちは分かります。だけど、まとめて買ってください。1冊ずつ買うと、大事に読み過ぎます。小説のように文章を味わいながら読むのなら別ですが、学ぶために多読するときは、目の前に積み上げて、次から次へと読んでいくことが大切なのです。そのためには積ん読状態で机に積み上げてしまうのが正解です。

(b) お金が問題なら図書館に行こう

本はできるだけ買ったほうがいい、とわたしは思います。が、お金は限りあるもの。そこで図書館を利用するのもいいでしょう。

図書館で借りられるだけ借りてしまいます。で、一気に読み切って、あなたに合う1冊が見つかったなら、それを本屋で購入し、愛蔵すればいいのです。

これぞ、正しい図書館の使い方だ、とさえ思っています。

(c) 10冊の選び方

まぁ、テキトーでいいのですが、私が意識するのは古典的ロングセラーの本と、新しい本を混ぜること。どのジャンルでも古典的ロングセラーがあるものです。それはできるだけ10冊に混ぜます。

そうやって古典本と新刊を読み比べると、新刊の中でも古典の内容を引用していたり、明らかに参考にしている部分が見つかります。そういうところから「古典本の中で、今でも脈々と語り継がれる内容」を探すことができるというわけ。

あとは著者が違うもの、出版社が違うもの、出版時期が違うもの、など適度にばらけたチョイスを心掛けています。

騙されたと思って試してみてください

自宅の机に同じジャンルの本を10冊積み上げて、一気に読み上げるという経験をすると、1冊ずつ丁寧に読むのとは違った読書体験ができると確信しています。

最近、わたしはヒマラヤ文化について、この方法で勉強しています。ネパール・チベット・シェルパなどと名の付く本を積み上げて、次から次へと読んでいます。

「料理を勉強したい」とか「時間管理術を学びたい」とか、何かを勉強したいと思うときは、ぜひ多読してみてください。

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