「ぐぐれカス」からの脱却 検索する前に人に訊け〔ググるなカス〕

ネットが流行し、Googleが便利になり、「人に訊く前に検索しろよ」という意味を込めて「ぐぐれカス」なんて言われる時代になりました。でもそんな時代だからあえて人に訊くのがおもしろい。ググらないで検索しよう!

検索で得られるのは一問一答形式の答えだけ

例えば富士山の高さを知りたいとき、検索すればすぐに分かります。3776m。わかることはそれだけです。あえて言えば「富士山のように皆なろう(3776)」という語路合わせくらいは目に付きます。

ピンポイントで答えが欲しいときはそれでいい。だけど、すべての疑問を検索で済ませると、何も発展しないのです。

答えは1つじゃないし幅がある

たとえば「おいしいゴボウの食べ方」を検索すればレシピがいくらでも見つかります。それでひとまず解決はするのでしょうが、それだけです。

最近盛り上がっているビジネスってなに?」「民泊についてどう思う?」「温泉行くならどこがいい?」みたいな “意見” や “嗜好” を問う質問は人によって答えが変わってきます。それでも検索すればいろんな答えが見つかるでしょう。それはそれでおもしろい。でも、それだけです。

それだけじゃない「人」

わざとここまで「それだけです」と繰り返してきました。それでは「それだけじゃない」答えってなんでしょうか?

人は一問一答で答えを返すわけではありません。ついでに他のことを喋ってくれるものです。

「最近どんなビジネスが盛り上がってるの?」
「ああ、俺の周りだと農業に転向している人とIT系が多いね。俺もちょっと農業を考えてるんだよね」
「え、農業?」
「そう、山形の就農支援イベントがあってさ——お前もどう?」

ってな具合に、身近な人に訊けば、リアルな答えが返ってくる。答えにも幅があり深さもある。情報も信頼できる。誘ってくれることもあるでしょう。

「温泉に行きたいんだけど、いいところない?」
「俺の友だちが青森の温泉地で旅館やってるんだよ」
「まじ? 青森行きたいな」
「それじゃ、声かけておくよ。ついでにオススメの観光スポットも訊いとくわ。そいつのFacebookを教えておくから、直接訊いてもいいよ」

こうなると、オススメの場所を知るだけじゃなくて、その場所に友達がいて旅館までやってるという情報までもらえます。もしGoogleで検索して定番の温泉地に行っていたら、それだけでしたが、人に訊いたおかげで友だちの友だちの旅館に泊まれる展開になるというわけです。つまり友だちが増えてしまう!

もちろん「知人の旅館」に泊まれることを嬉しいと思うかどうかは人それぞれですが、1つのおもしろさがあるのは間違いない。

人の縁は質問から始まる

「人の縁」がすばらしいものである、ということはみなさん頷いてくれるでしょ? その縁は些細な質問から始まることが多いです。

分からないことがあったら素直に人に訊こう。訊けば何か誘ってくれたり、人を紹介してくれたり、あるいは「これ読めば」と本を紹介してくれることもある。Googleに検索したら答えが返ってきて終わりでした。人に訊けばおもしろい展開が待ってるというわけ。

人に訊くのは恥ずかしい?

なんか人に訊くのって恥ずかしいことだと思っていませんか? そんなことはありません。今答えを知っている人も、答えを知る前は知らなかったわけですから。

「検索すれば分かるだろ」と言う人はその縁を理解していないし、あなたのことを大事に思ってない可能性があります。

訊いて邪険に返す人はそれまで。

訊いてもらいたい

私は人に訊かれたときに「調べろよ」とは思いません。むしろ訊いてくれてラッキーだと思うほどです。期待して訊いてくれているわけですし、力になってあげられるのは嬉しい。しかも縁が深まるチャンス。実際、サイトを通じて質問を受けることもありますが、欠かさず答えています(答えられる量だから、ということもありますが)。

質問はされる方にもメリットがあって、それによって得られることもあるものです。

でも念のため

人に訊こう、とは言いますが、程度問題はありますよ。人を辞書みたいに使うのは良くない。訊くからには少し相手に身をゆだねるという心構えが必要です。またあんまり質問をぶつけすぎないことかな。その辺はうまくやってください。

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