ゆったりした生活は面倒なことを面倒なままやることで初めて得られる

ひとりで1時間も掛けていなり寿司を作りました。そして気付いたのです。「ゆったりした生活は面倒なことを面倒なままやることでしか得られない」ということに。

いなり寿司

妻が諸用で実家に帰っているので、食事を自分でなんとかしなければなりません。昭和のおっさんではないので、ちゃんと料理はできます。しかし1人で作るのはいつもどんぶり飯的な簡単なもの。面倒になると外食しがちな正確です。

今日、ふとしたきっかけで「いなり寿司を作りたい」と思い立ちました。

食べるのは好きでも、作ったことはありません。スーパーで油揚げを買い、料理本でレシピを確認。

「せっかく作るならまるまる2食分!」

と張り切って大量に作り始めてしまったものですから、さあ大変。後にも引けず、黙々と油揚げにすし飯を詰めていきます。急ぎたいけど、フワッとした食感も捨てがたいから丁寧に丁寧に詰めていきます。

「せっかくなら味違いで2種類!」

と半分はガリをいれ、もう半分はゴマを多めに。

そして完成!

うまそうに見えない? うるさい!

たっぷり1時間

このいなり寿司を作るのに、たっぷり1時間かかりました。

待ち時間が長かったのですが、「油揚げを煮含める汁がなくなったら大変」と台所から去ることもできず、黙々と料理。

そして実食。

うまい。好みに合わせて調味料の量を増減したり、油揚げの煮汁を米に混ぜてみたり、ちょっとした工夫の甲斐あって、満足のできばえでした。

スローライフはスローじゃない

「田舎のゆったりした焦らない生活」

「時が止まったような人生」

「田舎のスローライフ」

そういうのに憧れる人も多いでしょう。わたしも憧れます。

少し前に箱根に越してきて、スローライフ的な生活を体験していますが、その経験から言える真理がひとつあります。

『スローライフは面倒なことを面倒なまま、ちゃんとやる生活だ!』

田舎に行ったら人生がゆっくりになるとか、そういう環境に原因を求める考え方だと、田舎に行っても後悔します。本当はどこに住んでいてもできるんです。

  • ちゃんと出汁を取る
  • 梅干しを漬ける
  • 庭の植物に花をやる
  • 布団を干す

そういう面倒なことをちゃんとやるのがスローライフなんです。「毎日、縁側でひなたぼっこしながら昼寝をする」というのはスローライフと言うよりもご隠居生活。田舎にいたって仕事は必要ですから。

そういう「縁側でひなたぼっこ」的なスローライフではなく、「いなり寿司を作る」みたいな黙々とした作業に心地よさを感じる人が、きっと田舎のスローライフを満喫するのだろうと思います。

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