父はイクメンじゃなかったけど、それでよかったと思ってる

心のどこかで引っかかるモヤモヤを書いてみたいと思います。イクメンか、イクメンじゃないか、の二極化した考え方への疑問についてです。

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イクメンという言葉

イクメンという言葉は定着しましたね。定着と共に「イクメンってなんだよ」という疑問も見受けられます。

つるの剛士さんはこんなつぶやきをしています

イクメンという言葉をどう理解するかはさておき、「育児に積極的な父親」というのは良いことだと世間では認識されているのは事実と言ってよさそうです。

わたしの父はイクメンではありませんでした

わたしの父は仕事人間でした。仕事柄、帰宅は深夜3時なんてあたりまえ。翌朝は9時くらいまで寝てからの出社。子どもの頃、平日に父の姿を見ることはほとんどありませんでした。

休日は姿こそ見ますが、疲れて遅くまで寝ていて、「子どもと遊ぶ」という余裕はありません。遊んだ記憶はまれに行く釣りぐらい。休日でも仕事の連絡が入ればそれが最優先です。

もちろん、本当に赤ん坊だったときの記憶はありませんが、知っている限り、イクメンらしい父親ではなかっただろうと思います。

イクメンではない父を持つ子

イクメンではない父を持つ子として、不満があったか?

ないですよ。あるわけないです。育ててくれてどうもありがとうってだけです。その忙しかった仕事で家族は支えられていたのを知っているし、子どもに無関心なのではなく、父のやり方で(つまり仕事を通じて家族を支えるというカタチで)子育てに積極的だったのだと理解しています。

みなさんの父親はどうでしたか?

いろんな意見があるでしょうけど、いわゆるイクメンではない、という父親も多いのでは?

イクメンか否か

イクメンという言葉ができる前も、子育てに直接参加する父もいれば、他のことを通じて家族を支える父もいました。

いろんなスタイルの家族がいて、いろんなスタイルの子育てがあります。

子どもの一挙手一投足に口出しせずにはいられない過保護な親もいれば、超放任主義の親もいる。どっちがいいとか、世界の誰にも断言できないはずです。

大事なことは家族がそのやり方に納得していること。

イクメンという言葉ができてから、子育てに直接参加するか、しないか、という二極化した考え方ばかりが先行して、「家族の中で納得していれば、いろんなやり方でいい」という大前提が忘れられている気がするのです。

「わたしの夫はイクメンじゃありません」

「将来はイクメンと結婚したいです」

「おれはイクメンになるんだ」

どれも自分中心の発言です。相手との関係、子どもとの関係を無視している発言にしか思えないんです。

「妻の仕事がいま大事な時期だから、1〜2年はぼくが中心になって子育てするんだ。その後はぼくのキャリアを考えて、少し仕事を優先する時期を作るよ」

「立ち上げた会社が佳境だけど、妻がサポート(子育て)してくれるから仕事に集中できるんだ。感謝してる」

「貯金も十分にあるから、しばらくふたりで子育てに集中するんだ」

自分の時間を100%子育てにあてることができる環境の人もいれば、50%の人もいる。場合によっちゃ0%の人だっているでしょ? それが悪いんじゃなくて、悪いとしたら、それを家族の間で納得し合えていないことだと思うんです。

また言い方を変えれば、仕事の都合で子育てに十分に参加できない父親が罪悪感をもつ必要なんてないんです。家族間で納得できていれば、胸を張っていい。

生き方のスタイルを二元論で語りたくない

でしょ?

たとえば「ミニマリストが正義だ!」と声高に言う人がいれば「ミニマリストが正義なわけない!」と反対する意見も出てくる。どっちも、その人にとっては正しい。

「田舎暮らしが最高」という人もいれば「都会最高」という人もいる。その中間の人もいて「都会にアクセスがある、静かな郊外が最高」なんて言う。

こういう生き方のスタイルは十人十色であるはずなのに、イクメンってのは子育てを軸に「イクメンか」「イクメンじゃないか」という二元論になっているんです。

で「イクメンじゃない」人は「悪い」というレッテルを貼られてしまう。

わたしは「どっちが正しい」とかまったく思わないです。「ぼくはイクメンです」「夫はイクメンです」と言われても「そうですか」としか思わない。良いとも悪いとも思わない。

みんなが自分たちの価値観で子育てすればいいんです。

ただ昔以上に「男が子育てに参加しやすい土壌ができつつある = 生き方の選択肢が増えた」ということは歓迎すべきことだと考えます。

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