肝に銘じている「本当の個性」と個性的であるためにやるべきこと

「個性的でありたい」 クリエイターとかブロガーとか、何かを作り出そうとしている人なら、きっと思うはず。個性的であろうとして、あれやこれやと試して、人と違う自分をなんとかして作ろうとしている人もいるのでは? わたしが考える、本当の個性について書いてみます。

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個性についての言葉

どこで聞いたのか、誰から聞いたのか、さっぱり忘れてしまったのですが、こんな話を聞いたことがあります。これが今日、1番言いたいことであり、結論です。

ある画家が、他の画家とは違う個性的な絵を描こう苦心していた。独特な線を引き、奇抜な構図を目指し、特異な題材を扱った。しかし画商からは「あれっぽい」「これっぽい」と、何かについて「個性的ではない」と言われ続けた。
そして勉強のために、この画家は模倣を始める。モネ、ピカソ、ゴッホ……、と著名な画家の絵を真似る。5年、10年と真似続ける。
自分の個性を削ぎ落とし、癖を消し、モネの線をまねる。ピカソの画風をまねる。ゴッホの構図をまねる。
10年たち20年たち、かなり似てきたが、細部がどうしても今ひとつ似てこない。それでもなんとか自分の癖を消そうと努力する。しかし、どうしても消えない癖があった。
そこで画家は気が付いたのです。
この「自分が削ぎ落とそうとしても、消えなかった癖こそ、個性なんだ」と

わたしはこの話を座右の銘のように胸に刻み込んでいます。

個性というのは、作り出すものではなく、自分が消そうと思っても、消せない部分にこそある。だから芸術は模倣から、と言われるのだ、と。

先輩の作家からも同じような話を聞いた

偶然ですが、先輩の小説家からも同じような話を伺ったことがあります。その話も書いてみます。

作家というのは、いつでも書きたい物を書けるわけではない。出版社からの依頼で、ときに苦手な分野とか、意にそぐわない内容の小説を、自分の個性を殺して書かねばならないときがある。
しかし優れた作家は、そういう苦手な分野、苦手な内容の小説であっても、自分が大切にするメッセージや世界観を滲ませるものだ。

これも、言い方は違えど「個性というものは、殺そうと思っても、滲み出てくるものだ」というメッセージが込められた言葉です。

だからやりたいことと、少し違うこともやってみる

この教訓から、自分にはいつもこう言い聞かせています。

自分が本当にやりたいこととは違くても、チャンスがあるなら、やってみる

たとえばウェブ小説というジャンルは自分には今ひとつ分からないのですが、やれる場があるならやってみる。だから世界新聞で連載させてくれる、というときに迷わずやったのです。

このブログだってそう。自分がブロガーとしておもしろいかどうかなんて知らない。良いブログとか、個性的なブログにならなくたっていい。だけどやるなら真摯にやる。

わざわざ個性的でありたいと変な言葉遣いをしてみたり、変な舞台設定にしてみたり、変な題材を扱ってみたり、そんなことをしても本当の個性は磨かれないと考えます。

自分が作品作りで思うこと

作品に対して、真摯に向き合い、丁寧に取り組むこと。

個性的であろうとしないこと。

冒頭に挙げた2つのメッセージから、そういうものを受け止め、いつも自分に言い聞かせています。

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