mixi時代の女ストーカー(第4回 一撃KO編)

さてストーカーとのやりとりも最終回(第1回第2回第3回)。相手はmixiでわたしの情報を得ていて、ご近所さんであることは分かりました。どうすればやめてもらえるのか……。

mixiで友だちになろうよ

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いつも通り、電車の中で声をかけてきました。

「ねぇ、mixiで友だちになろうよ」と甲高い声で言ってくるK子。
「mixiやってませんから」とウソをつくわたし。
「うそだよォ。ねぇ、友だちになろうよ」
「だからmixiやってません。お願いだからついてこないでください」
「うそぉ。ぜったいmixiやってるよ」

こういう会話が何日も続きました。

さて、mixiを覚えている人なら、きっと思うことでしょう。

なぜブロックしないのか? ——と。

ブロックしなかったのは、手の内を明かすことになるからです。見られていると分かっていれば、むしろ見せておいた方がいい。嘘の情報で攪乱することもできるし、そのうち使える瞬間が来るかもしれない。そう考えていました。

警察に言うぞ、とも言った

ストーカーが始まり、10ヶ月が経ち、もういい加減終わりにしたい、と思っていました。

そこで「いい加減にしないと警察に言うぞ」とも言いました。

しかし「なんで? 愛し合ってるんだからいいじゃん」みたいな意味不明な反応。

もうダメだ、と思い、なんとかしてすべての線を切っていこうと決意しました。その第一撃がmixiのブロックです。その後、なんとか駅を変え、徹底的に逃げることを決めました。

mixiブロック!

ブロックボタンを押すとき、結構緊張しました。

「押したら何が起きるんだろう?」

「何か変わるんだろうか……」

内心、「何も起きないんだろうな〜」とも考えていました。

ポチッとブロック!

翌日のことです。

いつも通り、わたしが乗る電車に彼女も乗り込んできます。そして満員の車内ですぐ横に寄ってくる。わたしは距離を置こうとモゾモゾと移動するけど、満員電車じゃあまり逃げられない。

「ちょっと!!」

今までにないくらいの怒号です! 思わず身体がビクッとするほど。周りの乗客がこちらを見ます。「痴話喧嘩ァ?」みたいな顔ではありますが、あまりの声に他の客もビクッとしていました。

「何でわたしをブロックするのよ!!!!!!」

「え?」

「ブロックしちゃだめじゃない!」

「お?」

効いてる! mixiブロックが効いてる。

なんと、このあと、次の駅でK子は降りていきました。これ自体、初めてのことです。そしてこの日を最後にもうわたしの前に姿を現すことはありませんでした。

恐るべきmixiブロックの威力。

ストーカー対策のアドバイス

実のところ、わたしがアドバイスできるようなことはないです。

わたしのように、相手を泳がすことはせず、さっさと警察に相談してください。わたしが男だから、身体の危険を感じにくかったというだけで、あとちょっとでも危険を感じたなら、すぐに警察を頼ったことでしょう。

第一、mixiブロック一撃で終わるなら、さっさとやれば良かった。

というか、なんでmixiにこだわっていたのか、まったく分かりません。もしかしたら、わたしのmixiの投稿を見て、勝手に恋人気分を味わっていたのかもしれません。

あと、誤解がないように書いておきますが、曖昧な対応などはとっていません。いつだって毅然として「迷惑だ」「ついてこないでほしい」「放っておいてくれ」と言い続けました。この姿勢は大事だと思います。

唯一の反省は最初に手紙をもらったときに「いらない」と言えなかったこと。だけど、第1回で書いたように、「もしかしたら会ったことがある人?」という思いが拭いきれず、冷たく対応できなかった。それが失敗でした。

このストーカー事件以来、「知人かも」と思うときは「どこかでお会いしましたっけ?」と訊くようにしています。それがわたしの成長ポイントですね。

4回もかけて描いたストーカーの話はこれにて終了です。受けた被害に関して、あまりに小さく書いてきたという印象があります。なにしろ付きまとって、ひたすら喋りかけてくるというものですから、殴り合いとか、夜中に家に入ってきたり、といったドラマティックな展開がありません。期待外れの方は申し訳ない。

でもそんなドラマティックな展開、なくて良かったです。

でも満員電車の中で大声で話しかけてくる。拒否しても効かない、というのはなかなかの恐怖です。

みなさまお楽しみ頂けたでしょうか。いつかまたこのストーカーのことを記事にするときもあるかもしれませんが、それまではごきげんよう。

明日からはいつものブログに戻ります。

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