山ほど旅ブログを書いて分かった、ブログは先輩に語りかけるように書くとおもしろくなるということ

2年4ヶ月の旅をしながら、毎日のようにブログを書いてきました。そのとき「どうすれば、読んでもらえる記事になるのか?」と自分に問い続け、辿り着いた答えの1つが「先輩に話すように書く」という技術です。

つまらないブログの代表

朝起きて、朝ごはんを食べに行ったら、いつもの店が閉まってたから、しかたなく別の店に行ったら、マズくてガッカリしたんだけど、この日は午後、世界遺産を見に行けたから良かったです。

こういうやつ。最高につまらない。良く言われる「ただの日記」。

ここまで酷い例じゃなくても、つまらない記事ってたくさんあります。

「〜〜〜に行ったらキレイだった」

とか

「〜〜〜がおいしかった」

みたいな記事。誰でも書けることを書いているからつまらないんですね。でも「行ったらキレイだったんだから書きたい」「おいしかったんだから書きたい」という気持ちはよく分かります。

わたしもそういうブログ、山ほど書きましたからネ。

ひと工夫でおもしろくしましょう。

つまらないかどうかを判断する方法

自分の記事がつまらないかどうかを判断するのってなかなか難しいです。自分が体験したことだったり、考えたことなので、クールに考えられないんですね。

そこで、わたしがやるのが「脳内で先輩に語りかける」という作業。

同僚でも、友だちでも、後輩でもなく、先輩。たとえば会社の仲がいい先輩を想像してください。

その脳内先輩に「昨日、ラーメン屋に行ったらおいしかったですよ」とだけ言ってみてください。先輩の返事はきっと「へぇ……、で?」という程度でしょ?

脳内先輩が「へぇ……、で?」となるとき、その話題はつまらないってことです。その脳内先輩に「マジで?」とか「俺も行きたい」とか「助かったよ」と言わせなきゃいけないんです。

おもしろくするには脳内先輩に語る

実際に先輩に話すときって、もう少しおもしろく話をすると思うんです。実際に飲み屋に行って、先輩と話をする場面を想像してください。ラーメン屋の話だとしても、もっと盛るでしょう?

たとえば、

あのラーメン屋って、客が入ってるところ見たことないですよね。絶対マズいんだってうわさになってますけど、昨日、毒味がてら食べてみたら意外にうまいんですよ。店内もキレイだし、広いし、静かだし、女子連れて行くんなら、むしろあそこがいいですよ!

だったらどうでしょう? 先輩だって、「へぇ、マズそうだから、行ったことなかったんだよ。1回試してみるか」くらいには答えてくれるかもしれません。

友だちと違って、相手が先輩だとちゃんとおもしろく話そうとするもんです。

それに先輩は反応もストレート。愛想で笑ってくれないから、指標にちょうどいい。

ブログにだって起承転結がいる

結局、「おもしろい」ってドラマだと思うんです。言い換えると、読者を裏切るとか、意表を突くっていうこと。ハウツー系ならいらないけど、旅ブログとかには絶対必要。

マズいと思ったら、うまかった。

大きいと思ったら、小さかった。

簡単に行けると思ったら、難しかった。

それがぜんぜんなくて、「ガイドブックに載ってる〜〜を見に行ったらキレイだった」だけだと、つまらない。

そういうときは自分が「意外だ!」と思った部分を切り出して、そこを書いてあげるといい。

観光スポットを紹介するにしても「現地の国の人がまったくいなくて、外国人旅行客ばかりだった」とか「その観光スポットよりも、入り口にある屋台がおもしろい」とか……。

もし先輩に話すなら「ガイドブックに載ってる場所に行ったらキレイだった」とはならないはず。なんか盛ろうよ。飲み会で受ける記事にしよう。

もし「ものすごくキレイで、本当にそのことを伝えたい」なら、ちゃんといい写真を載せて、いい文章で、そのキレイさを伝える努力をしなくちゃいけない。「その場所から何時間も動けなくなるほどキレイだった」とか、そういうことを伝えないといけない。

いつだって先輩をターゲットに

わたしは旅ブログを書いているとき、いつも “実在する先輩” を相手に書いてきました。

年齢が近くて、自分の話に興味を持ってくれそうな先輩をイメージして、「その人に伝えるなら……」と考える。

このブログ(日刊ケネミック)ではウェブの話、本の話、生活の話、と旅ブログに比べて幅が広いので、いつも同じ先輩ではなく、異なる先輩を読者としてイメージして書いています。

「今日の記事はA先輩、昨日の記事はB先輩に読んでもらいたい」

そう考えながら書くと、同じテーマの記事でも少し “まとも” になるものです。

ねぇ、先輩!

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