『野心のすすめ』を読んで——金の為じゃなくて野心のために生きるのはすごくいい

林真理子さんの『野心のすすめ』を読みまして、ひとつ気付かされたことがあります。それは金より、具体的な野心を目標に生きる方がおもしろいということ。

野心のすすめ

この本の内容を言うならば「欲を持て、若者よ」ということでしょう。

野心の塊のような林真理子さんは、その野心を剥き出しにして、成功への階段を昇っていきました。

しかし決して野心だけを武器に戦ったわけではありません。そのことを忘れている人が多い。それを気付かせてくれるのもこの本です。

野心が車の「前輪」だとすると、努力は「後輪」です。
前輪と後輪のどちらかだけでは車は進んでいけません。野心と努力、両方のバランスがうまく取れて進んでいるときこそ、健全な野心といえるのです。
『野心の進め(P31)』

この例えが最高にわかりやすいですね。

「ガツガツした人」と評される人ってのは、えてして前輪だけがキュルキュルと空回りして、後輪が回ってないんです。

一方で、後輪だけ回っていて、前輪が伴わないと、それもうまくいかない。ちょっとしたぬかるみにはまると、動けなくなる。四輪駆動なら、どんなガタガタ道でも走って行ける。

野心ってわるいこと?

わたしが林真理子さんが素直でいいな、と思うのは正直に自分の野心を言えてしまうこと。

超高級バッグをいくつも持ってて、季節ごとに服は買い直してしまうような、そういう人に憧れている。そう言えてしまうことが彼女の強みなんだろう、と。

「野心=みっともない」と思ってしまうのが、日本人の悪いところ。

謙虚に生きていけ、というの文字がDNAの美徳という引き出しに入っているんですね。謙虚は悪いことじゃない。だけど、野心を持つこともいい。それだけのことなのに。

野心は具体的

林真理子さんの野心がいいな、と思うのは「野心が具体的」だからです。

というか、野心というのはいつだって具体的なんです。

「お金が欲しい」というのは野心として弱すぎる。あまりに抽象的。お金があれば何でなんでもできる、と言う人もいるかもしれないけど、「で、何がしたいの?」と思ってしまいます。

林真理子さんは「バーキンがほしい」とか、とにかく具体的。

具体的だから、少しずつ達成できる。

お金が欲しいという人は、いつまでたっても達成できないわけです。曖昧だから。

欲しいものはほしいし、やりたいものはやりたい

欲求に対しては素直になった方が絶対いい。

なにも林真理子さんと同じような欲求を持とう、と言いたいわけじゃありません。

でっかい会社を作って、何百人も社員を抱えて生きていきたい!

とか

銀座のクラブに気楽に遊びに行けるようになりたい!

とか

バイクを何台も車庫に並べて、それを見ながら酒を飲みたい

とか、

具体的に野心を思い描けば、グッとやる気が出る。ぼんやり仕事をするよりも「もう少しでバイクが買える」とか「もう少しの辛抱で家が買える」とか考えながら生きている方がずっと楽しい。

でその野心の後輪として『努力のタイヤ』がグルグルと回っている。そうすると「あいつスゲーぞ」と周りも思うようになるのです。

成功している人って野心の塊だと思います。

そしてその野心を思い切ってオープンにしている人が多い。

自分もそうありたいものです。

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