相手によって連絡方法を変えることこそ、現代のビジネスマナー

イケダハヤト氏が「メールはダメ」って言うし、古市憲寿氏は「電話はだめ」って言うし、「連絡は手紙で!」なんて言う人もいるし、じゃあどうすりゃいいんだ。と思ってしまう “連絡手段” ですが、本当のマナーは相手によって変えるという1点に尽きるのです。

たとえばイケダハヤト氏

メールってコミュニケーションの速度が遅いんですよね。タイトルつけて、あいさつ書いて、最後に署名いれて…みたいな。タイトルとかほんと不要。「【重要】」な要件をメールで送るとか、意味不明。ツイッターでよこしなさい。
「メール」で仕事の連絡をする人は、仕事ができない。by イケダハヤト

こんな感じで、彼はメールじゃなくてTwitterで連絡しなさい、と言っています。

一方で

社会学者・古市憲寿氏は

「仕事の依頼が来るときも、電話で依頼するような人とはちょっとあんまりしたくないなって始めに思うんですよ。『この人、電話するタイプなんだ』って思うと、なんかちょっと仕事したくない」
「電話よりも一番嫌なのは、手書きの手紙とかで依頼が来ると、その人とは一切もう仕事をしないって決めてます」
手書きの手紙で依頼する人は「仕事ができない人」 社会学者・古市憲寿氏の持論に驚きの声

というように、手紙・電話での連絡を嫌がっている。

さらに一方で、

手紙がいいと言う人もいる事実

ビジネスマナー系の本を読んだりすれば、「目上の人に対しては手紙を」なんて書いてあるのも事実です。

誰が正しいの? とか思っているうちは、答えにたどり着けない

これは「現代」を象徴している現象のひとつで、連絡手段に限らず、山ほど起こっていることのひとつなんです。

つまり小集団化してるんですね。多様化していると言ってもいい。

例えば昔は情報源がテレビしかなかったから、テレビで「このシャンプーがいい」と宣伝すれば、国民が揃って同じシャンプーを買い、アイドルが出てくれば、国民全員が夢中になる。みんな揃って同じ方向を向いていたわけです

仕事の仕方もそう。みんな価値観が近かったから、ビジネスマナーもシンプルだったのでしょう。「丁寧な手紙と、スピードの電話」くらいしか連絡手段もなかったわけです。

でも、今は違う。

価値観が多様化して、消費者グループも小集団化して、アイドルひとつとっても多様化し、テレビに出ない地下アイドルもいて、身近なアイドルも沢山いる。国民全員で一人のアイドルに夢中になるような時代じゃなくなった。

食べ物も、ファッションも、生き方も、多様化している。

ビジネスマナーも同じです。多様化しているんです。

手紙・電話・メール・Line・SNS

仕事の連絡をする手段として、どれを使ってもいいんです。

相手に合っていれば!

イケダハヤト氏が「メールと電話は嫌だ」と公言しているのだから、そのイケダハヤト氏に「丁寧に手紙を……」なんてバカなことを考える必要はないんです。

一方で、年配の方で、手紙を喜んでくれると分かっている人に対してなら、もちろん手紙でいい。

勘違いしちゃいけないのは、連絡手段に「イケてる」とか「イケてない」というランク付けはないんです。それぞれに長所と短所があって、どれもいい。

で、どれを使えばいい?

仕事を始めるときに、「じゃ、連絡はLineでいいですか?」と、ひと言かければいいんですよ。「ごめんなさい、ネットがないので……」という人と仕事をするのに、「Lineじゃないと! わーわー」なんてバカなことをいっている人はそれこそバカ。

ほら、「会社を休む連絡をLineなんてけしからん」という話があったでしょ。それは「Lineだからけしからん」のではなく、「Lineで連絡を取り合う文化」じゃない人に、突然「自分の文化」であるLineで送りつける人間の心遣いが乏しいんです。

「相手はどのツールで連絡をしたいのだろうか?」

と想像しなくちゃいけないし、想像できないときは相手に訊けってことです。

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