「サービス語り」の量がサービスの成熟度を計るバロメーター

ウェブメディアやサービスの成熟度や使っているユーザのおもしろさを計るバロメーターとして、自分の中で持っている物差しがあります。それは「サービス語り」の多さ。これが減ってくると、おもしろくなってくるかもしれない、と予感し始めます。

新しいサービスが始まると、サービス語りが始まる

だいたい新しいウェブメディアが立ち上がると、そのウェブメディアを取り巻くサービス語りが増えます。

例えばnoteが始まると、「noteってさ〜」という話題がバーッと咲き乱れます。

noteの機能について語る人、noteの文化について語る人、マネタイズについて語る人、運営論について語る人、などなど。

新しいサービスが立ち上がると、サービス語りもセットで始まる、と言っていいでしょう。

最近だとMedium界隈でそういう話題が盛んなようです。Mediumとはなんなのか? SNSっぽい要素あるよね? 書きやすいよね? シンプルだよね? ね? ね? ね?

ってな具合に……。

ウェブでは読者 ≒ 発信者

雑誌では明確に読者と発信者が分かれていますが、ウェブではそうではありません。Twitterのユーザを思い浮かべれば明確なように、100%の読者という人はあまり多くないものです。

特にサービス立ち上がりの頃は「なになに? 新しい情報発信サービスができたの? 試したい」という人=アーリーアダプターが集まるので、純粋な読者という人は極端に少ないものです。

だから、そのサービスの使い方を、そのサービスを通して語ること、というのは『読み手ウケする記事』として鉄板です。

イケダハヤト氏あたりもnoteに飛び込んだとき、しきりに「noteってさ!」という話題を振りまいていました。アーリーアダプターには1番受けるテーマだと分かっているんでしょうね。

で、アーリーアダプター同士で「ね? このサービス、いいよね?」と確認し合うわけです

アーリーマジョリティへの拡大

サービスが成熟してくると、段々とそこで発信される話題の幅が広がっていきます。

「そのサービスの使い方」以外のコンテンツが大半を占めたとき、わたしは「ああ、ひとつの山を越えたかな?」とぼんやりと考えます。

例えば「ブログ」という媒体では、ブログ論というコンテンツがある一方で、ファッション、健康、文学、社会、政治、など多様な話題が繰り広げられています。

Twitterもそうです。Facebookもそうだし、定着しているサービスは必ずそうです。

ウェブの世界には「サービスオタク」が必ずいます。わたしもそうです。新しいサービスがあると、とりあえずアカウントを作って、「テスト」とか投稿しちゃう人。

そういう人ばかりの時代が終わり、普通の人=アーリーマジョリティ、レイトマジョリティが参入してきたとき、話題がバッと広がるんですね。

つまり、あるサービスで、そのサービス語りが薄まってきたとき、やっと「ひと山越えた=アーリー/レイトマジョリティが入ってきたかな〜、とわたしは考えます。

新しいサービスとの付き合い方

わたしなんかは新しいサービスが始まると、サービス語りを読んでみる。理解しようとする。自分も少しやる。で、なんとかそのサービスを乗りこなそうと悪戦苦闘する。

でも、一方で、一瞬でそのサービスを乗りこなしちゃう人がいる。

「note? なにそれ? おいしいの? まあいいや、ちょっとマンガでも書いてやるよ」

ってな具合に、noteの「サービス語り」を通過せずに、パッとコンテンツの制作に入り込んじゃう人がいる。

わたしはそういう人が羨ましい。

そういう人になりたい。

本当にそう思うんです。新しいサービスが出るたびに踊らされるんじゃなくて、それを上手に利用して、自分のコンテンツを発信すること。

そういう人をフォローしたいとも思うしね。

Mediumを見ていて、まだ「サービス語り」から抜けられないかな。と思う今日この頃です。わたしはサービス語りから抜けますよ、とだけ。

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