ネットで中途半端に承認欲求を満たして終わりじゃ意味がない

ネットで簡単に承認欲求を満たせるようになってしまったことで、本当ならもっと注力しなきゃいけないことから目を背けてない?

承認欲求は誰にでもある

承認欲求とは心理学者であるアブラハム・マズローが提唱する5つの欲求のうちのひとつです。

承認欲求とは、他人から認められたいとする感情の総称である。
承認欲求(Wikipedia)より

心理学とか、小難しいことを言わなくたって、「人から認められたい」という気持ちがあることくらい誰だって分かってますよね?

人が社会的活動や創作活動に励む理由のひとつです。モチベーションの大部分を占めると言ってもいい。

ネットで承認欲求は簡単に満たせる

ネットが広がり、誰でもオンラインでアーティストにもジャーナリストにもなれる時代になった。つまり誰でもネットで承認欲求を満たせる時代。

たとえばTwitterで何かをつぶやく。おもしろいジョークでも、為になる情報でもいい。朝起きてみたら、5人にリツイートされてた。うれしいでしょ?

誰かが自分のブログについて、Twitterで言及してくれてた。うれしいでしょ?

友だちが自分の作った動画をFacebookでシェアしてくれてた。うれしいでしょ?

FacebookでいつもよりたくさんLikeがついただけでも、承認欲求って満たせる。程度の差こそあれ、有名人でも無名な人でも同じはず。

そのモチベーションが有益な方向に働かないと意味がない

さて、ネットで認められる気持ちよさを知ってしまったアナタは、数回リツイートされた気持ちよさをもう1度味わいたくて、みんなが興味のありそうな分野の情報を探し出して発信する。

朝からいろんな人のブログを読んで、流行のネタを仕入れて、キャバ嬢の髪型のようにタイトルを盛りに盛って、渾身の記事/ツイートを発信する。

そういうことをやっていれば、それなりにはリアクションは得られるし、承認欲求だって満たされる。

——だけどそれでいいの?

もともと、それがやりたかったのならいい。伝えたいことがあって、ブログを始めたのなら、それでいい。だけど、わずかなリアクションの気持ちよさだけを求めて、ネットでの情報発信をするのって、あんまり意味がない。

あんたは何者だ!?

つまるところ個人メディア(ブログ・Twitter・その他なんでも)のおもしろさは、「個人の得意なこと」を語るところにあると思う。

なんでもいい。ささいなことでもいい。ライフワークにしている趣味のことでもいい。

たとえば

  • 登山好き → 自分の登山レポートを発信
  • 時計好き → 世界の時計情報を発信
  • エンジニア → 最新技術情報を発信
  • 写真好き → 自作の写真を発信
  • ラーメン好き → ラーメンレビューを発信
  • 経営者 → 経営戦略やノウハウを発信

などなど。そこにおもしろさが宿るんだと思う。

発信したい “なにか” があって、次に「どうすればもっと読んでもらえるか? もっとシェアしてもらえるか?」などといったSEO的発想になっていく。

実際は「大した情報を発信してないのに、SEOだけはバッチリ」って人が多いように思う。

「分散型メディア」とかも一緒ね。

その分散型メディアで目指すゴールはなに? ってこと。

まぁ、収益化してビジネスライクに金を稼ぎたいというのなら、それも立派なモチベーションだし、それでいい。

ちょっとした承認欲求を満たすために書いてるなら危険。もっとやらなきゃいけないこと、あるんじゃない? 会社でやるべき仕事があるんじゃない? 商品を売るためにできることがあるんじゃない? 恋人・家族と過ごす時間、削ってない?

ちょっとした “いいね” よりも大事なことが山ほどあるのに……。

ネットでもらったリアクションが自分を高めているか?

ネットでもらったリアクションを、自分が好きなことに反映させられるような人をわたしは魅力的だと感じる。

たとえばギタリストが、自分の演奏動画をYouTubeにアップする。“いいね” がたくさんつく。嬉しくなって、もっと練習して、もっとかっこいい動画を作る。

漫画家(プロアマ問わず)が自作のマンガをnoteに掲載する。もっとリアクションが欲しくて、おもしろいお話を考える。

こういう循環がいいと思う。

流行ってるブログなんかを真似して、“いいね” をもらうために書くなんてちょっと違うんじゃないかな。

伝えたいこと、得意なこと、そういうものを見つけて発信すると、ネットってもっと面白くなるし、あなた自身も魅力的になっていくんじゃないかな。

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