ワクワク感こそが作品に織り込まれる重要なキーワード

代官山の蔦屋書店に行って驚いた。本屋は人をワクワクさせることができるのだ、と。

代官山の蔦屋書店のワクワク感

代官山の蔦屋書店は、この出版不況の中で売上を伸ばし続けているモンスター本屋だ。

先日、始めてこの店に行って驚いた。ワクワクした。

本は表紙を見せて陳列され、1冊1冊が大事な商品として売られている。

すべての本に「うちの店はこの本をオススメします!」という意気込みを感じる。

ワクワクする本が並んでいる。旅行コーナーに行くと、定番のガイドブックよりも、まるでアート作品のような美しい本が並んでいる。旅好き、料理好き、小説好き、アート好き、そんな人たちが行けばサイフを空にせずにはいられない。

この言葉は使いたくないが、「行けば分かる」。圧倒的熱量のある店だ。

ふつうの本屋さんがUNIQLOなら、こちらは世界の有名/無名のデザイナーが集まったブティックのようだ。

結局買うものは本なのだけど

あまりのワクワク感で、我を失いかけてしまうような店なのだけど、1度立ち止まって考えてみる。

どんなに店がオシャレだろうが、並んでいる本が良かろうが、買ってしまえばそれはただの本だ。Amazonで買った本と、この蔦屋書店で買ったものに、何ら違いはない。

この矛盾のようなものに対する答えは簡単だ。多くの人は感覚として分かっているはず。どうせ買うなら、ワクワクする場所で買いたい。それだけのことだ。

「どうせなら銀座のアップルストアで買いたい」

「シアトルにあるスタバ1号店でコーヒーを飲みたい」

どうせ同じ料金を払うなら、最大限のワクワク感の中で払いたい。

ワクワク感のある中に身を置きたい。

そう思わない人がいるだろうか?

結局、人はワクワク感にお金を払う

初めてスマホを持ったとき、ワクワクした感覚を味わった人も多いだろう。

iPhoneを買うとき、本当にあなたは「なにができるか?」という ”機能” にお金を払っただろうか?

「なんかおもしろいことになりそうだ」というワクワク感で買ったのではないだろうか?

ネットでも同じはずだ。

ネットサーフィンの末、流れ着いた名前も知らないブログを夢中になって読んだことがないだろうか?

ふと開いたサイトを、中身も知らないのに、なんか好きになってしまったことがないだろうか?

ふと読み始めた文章に、なぜか取り付かれてしまったことはないだろうか?

そういうワクワク感こそが、おもしろさの原点であるはずだ。

わたしはブログや小説を書いている。そういったコンテンツの中に、ワクワク感を織り込むことがわたしの目標である。

それが生き残りのキーワードだと思って、わたしはこれからもがんばっていく。

-----------------------
連載企画のご紹介です。
原稿用紙1枚の物語 - 原稿用紙1枚で小さな物語をお届けします(毎日更新)
世界旅小説 - 2年かけて回った世界の国々を舞台にした読み切り短編小説の連載です(不定期更新)
ブログランキング・にほんブログ村へ