たった4小節の曲を作るだけで、レコーディング技術が急激に伸びた話

妻に頼まれて作った4小節の曲のレコーディングは、自分では想像しない刺激になって返ってきた。

成長するためには大きなものを作ることよりも、小さなものであれ、人に見せるために作るべきなのだと実感した。

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最近のマイブームはレコーディング

最近のマイブームはマックについてくるGarageBandでの作曲&レコーディングだ。

今日は作曲やレコーディングの細かい話を語りたいわけではないので、深入りはしないが、GarageBandを使うと、下の写真のようなレコーディングスタジオで必要な機能が、アプリひとつでまかなえてしまう。

具体的に言えば、ギター/ベースアンプにもなり、エフェクターにもなり、チューナーにもなり、複数の音を録音ができて、それらを音量や音質を調整し、最終的には「CDのように音を整える」こともできる。

この数週間、わたしはGarageBandで遊び続けていた。ベースが好きなので、パソコンにベースを差して、適当に曲を弾いたり、ちょっと曲を作って録音してみては、「このアプリ1つで全部できるんだからスゲーなー」と感心していた。

わたしが音楽活動に励んでいたのは10年前。当時でこそ、ちょっとは知識もあったが、それもすっかり忘れ、今じゃ初心者に毛が生えたくらいの知識しかない。だからGarageBandもすべてを使いこなしていたのではなく、分かる範囲の機能をいじくっていた程度に過ぎない。

それでも数週間掛けて、それなりに使い慣れてきたつもりだった。

妻からの楽曲作成依頼

そんな折、妻から雑談がてら「YouTube用に動画を作りたいから、オープニングの曲作ってよ!」という話があった。

半分冗談ではあったし、そんなまともな曲を作れる自信もなかったが「ダメで元々」と、持ち前の気軽さで引き受けた。

絞り出すようにして4小節(7秒分)のフレーズを作った。

そしてひとりパソコンの前でレコーディングを始める。

「実際に妻がYouTubeで使うようになれば、人が聴くことになる。少しでも良いものを作らないと!」

そう意気込んで、知っている知識を総動員する。今まで遊んでいたときはやらなかった細かい調整を加えていく。詳細は省くが、音質の調整や、ドラムのリアリティを高める努力をした。

「人に聴かせるならもっと良くしないと……」

遊びのときはほとんど気にすることもなかった細かい調整を施していく。それでも物足りなくなって、ネットや書籍で知識を仕入れ、付け焼き刃ながらも挑戦していく。

何時間もの格闘の末、完成し、妻に聞かせた。

「いいじゃん!」

この作業を通してずいぶん多くのことを学んだ。録ったあとの音質調整や音圧を上げる方法、耳障りな部分を和らげる方法……などなど。細かなイコライザーの調整、微妙なコンプの掛け具合、微妙なリバーブで楽器を馴染ませるテクニックなど……。

「できるようになった」とは言わないが(そんなの何年もかかる)、手がかりくらいは掴んだつもりだ。

とにかく、我ながら驚くほどの成長だった。

テキトーに取り組む数週間より、緊張感の中での数時間

この話から得られる教訓は簡単だ。

「人に見せるため(聴かせるため)に取り組むと、凄い成長曲線を描く!」

このことに尽きる。そしてこれはどんなジャンルにでも言える。

あなたが小説を書きたいとか、絵を描きたいとか、マンガ、音楽、ブログ、コラム、料理……、どんなジャンルであれど、何かを作りたい、うまくなりたいと思うなら、できるだけ早く、早すぎるくらい早く「人に見せる場所」を探した方がいい。

「うまくなってから見せる」というのはダメだ。「人に見せるとうまくなる」のだ。

たとえば料理の勉強をしたいなら、サッサとホームパーティーでも企画した方がいい。そうすると料理本を調べ、その料理を練習し、ネットで情報を調べ、と一気に成長する。驚くほど成長する。

これを「うまくなったらホームパーティーをやろう」なんて思っても、うまくならない。

「まぁ、食べるの自分だけだし、今日は出汁とるのやめよう」とか
「今日は疲れているから野菜も肉も全部一気に入れちゃえ」とか

サボり要素ばかりが出てくるし、自己採点も甘くなる。

「ちょっとしょっぱいけど、まあまあおいしい!」

という具合に。ところが人に食べさせることが決まっていると、自己採点が厳しくなり、自然と細かい工夫が行き渡るようになる。

「人に見せると成長する」

今回のレコーディングでそんなあたりまえのことを再認識した。

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