小説を書くときに使う全アプリ(Mac編)

わたしが小説を書くときに使っているアプリを紹介する。「どのアプリを使えばいいか分からない」という人の参考になれば嬉しい。

Macで小説を書くときに使うアプリ

小説を書く人がどんなアプリを使っているか、というのはあまり知る機会がない情報だろう。

自分が使っているものを洗い出してみて、すべてご紹介したいと思う。

一応感覚的に、使う頻度が高い順に並べているつもりだ。

ATOK

ATOK Passport(月額286円 or 476円)

「日本語入力ソフト」と呼ばれるものだ。もちろんMacにも最初からMac標準の日本語入力ソフトが入っているのだが、賢さが足りない。

ATOKは非常に優秀な変換エンジンを持っていて、文脈を理解し、変換してくれる。

ATOKを使う事で得られる恩恵は変換の正確さだけではない。「文字入力」をサポートする機能がふんだんに盛り込まれている。

重要な機能のひとつが校正だ。たとえば「まとをえる」と書くと、「的を射るでは?」と構成案をだしてくれる。こういう間違えやすい日本語をその場で正しくてくれるのはありがたい。同じように間違えた敬語なんかも正しくてくれる。

また地味に便利なのが推定変換というやつ。「かうてい」と入れると、「家庭とか過程のこと?」という具合に、ユーザがタイプしようとした文字を類推してくれるのだ。

もうATOKがない環境で長時間文字を打つのは嫌だ、と思うくらいハマっている。

ATOKの辞書(大辞林・角川類語辞典)

ATOKにアドオンする形で、辞書を追加することができる。ここでわたしが使っている辞書をふたつまとめて紹介する。ATOKで小説や本を書くなら、必須じゃないか? と思う二つの辞書だから心して読まれたい。

どちらの辞書も文字入力中にショートカットキー1発で参照できる。この便利さは1度使えばやみつきになるはずだ。

大辞林

紙でも有名な大辞林の電子版だ。

下の画像は「辞書」という文字を大辞林で調べている。よく見てもらえば、感じ変換中であることがわかるだろう。

角川類語辞典

また類語辞典も便利だ。下の画像では「悲しい」という単語の類語を出している。これをショートカットキー1発で出せるから便利だ。何かの言葉をど忘れしたときなんかも活用している。

Hagoromo

Hagoromo App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥2,200

まだ超有名とは言いがたい、比較的新しい縦書きができるテキストエディタだ。

後発アプリであることを、むしろ強みにして、ユーザの要望を取り入れながら開発が進んでいるという印象がある。

ちなみにわたしが要望した「原稿用紙換算の枚数を表示する」という機能も実装して貰えた!

Macで縦書きができるエディタはいくつかあるが、その中でこのアプリが1番好きな理由は、地味に「全画面表示できる」ということ。すごく書きやすい。

もし縦書き可能なエディタを探している人がいたら、候補に入れて欲しいアプリである。

ちなみに次に紹介するScrivenerもエディタであり、Hagoromoと競合するのだが、わたしの場合は

短編→ Hagoromo

長編→ Scrivener

と使い分けている。Hagoromoはエディタとして優秀だが、管理機能が弱い(というか、管理ソフトじゃない)。一方Scrivenerは管理機能が充実しており、これはこれでやみつきになるアプリだ。

Scrivener

Scrivener App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥5,400

Scrivenerはまさに小説など「本」を書く人のためのアプリである。

1点を除けば完璧なツールであり、その1点さえカバーされれば……、と使うたびに思う残念さもある。

まずこのアプリの長所は「本を書く」のに必要なすべて機能が入っているというところだ。総合執筆環境と呼ばれている。たとえば章ごとに別のファイルとして執筆し、それらを適切に繋げてひとつのファイルとして出力することができる。

本1冊分という長いテキストを扱うときに、ただのでかい1つのファイルとして管理するのは非常に煩雑だ。たとえば「第3章を読み直したい」というときに、第3章を探さなくてはいけない。やってみるとわかるが、非常に面倒なのだ。

章ごとにバラバラになっているファイルを繋げて出力するコンパイルという機能があるが、これもとても柔軟で、電子書籍用とか、ただのテキストファイルとして、とか、いろんなことができる。

その他にも、資料を管理する機能や、メモを管理する機能など、理論上、このアプリ一つですべてをこなすことができる。

さて、重要な短所1点とは「縦書きができない」ことだ

開発者に要望を送ったこともあるのだが、丁寧に「必要なのはわかっているけど、優先度は低い。いつかはきっと……」という返答があった。

日本で開発されたものではないので、重要性を理解して貰えない。みんなが要望を送れば変わるかもしれないので、ぜひ。

また、高機能がゆえに、立ち上げてすぐに使いこなせるという類いのアプリではない。日本語でも解説書が出ているので、気になる人は読んでみたらどうだろうか。

わたしはこの本が出る前に、悪戦苦闘して使い方を覚えたので、まだ本を読むに至っていないが、近々読みたいとは思っている。

Evernote

Evernote App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料

小説を書くときのメモはすべてEvernoteで管理している。

作品ごとに1つのノートブックにしている。そのノートブックに人物情報やプロットはもちろん、「何か参考になりそう」という情報は全部放り込んでおく。

ときには「この場面を作品で使いたい」という写真を保存しておくこともある。

ちなみにノート内リンク機能が便利で、活用している。

ノートが増えてくると、どこにどんなノートがあるかわからなくなるから、目次ノートをひとつ作っておいて、重要なノートはそこからリンクしておくのだ。キャラ設定・プロットなどは必ずそうしておく。

本気で書きたいなら道具にはこだわりたい

小説を書く上で必要なのはノートとペンであり、アプリで言えばエディタと日本語入力ソフトである。

個人的には短編小説はHagoromoで書き、長編はScrivenerを使う。

ただしScrivenerは縦書きできず、縦書きできないがために、喉に刺さった骨のように、気になって仕方がない。

裏技的にScrivenerで縦書きする方法があるのだが、少し面倒なので、別の記事でご紹介するかもしれない。

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