《政府もちゃんと考えていた》「ホームステイ型民泊」が解禁の方向へ

期待通り「ホームステイ型民泊」が解禁されることになった。ホームステイ型民泊の魅力やホテルとの住み分けについて考えてみたい。

民泊解禁への流れ

わたしが過去に書いたとおりの流れになった。

《おもてなしとしての民泊》民泊はふたつに分けて考えないと、正しく規制を作ることもできない

詳しくは上の記事を読んでほしいのだが、趣旨は民泊にも2つの形があり、一緒くたに規制すべきではない、ということだ。ふたつの民泊の形とは……

  1. 《民泊1》家主と同居: 自分の家に泊めてあげて一緒に生活する形
  2. 《民泊2》空き家に滞在: 空き家を宿として貸し出す形

民泊特有の問題の多くは《民泊2》で起きている。ゴミ問題、騒音問題など、管理者がいなければ当然起こりうるだろう。一方、家主と同居していれば、そういった問題は起きにくい。

これらをまとめて民泊とくくり、規制することに反対していたのだが、最近のニュースで政府もちゃんと分けて考えていたことがわかった。

民泊 管理者置けば届け出で営業可能に

一般の家庭で受け入れる「ホームステイ型」については家主がいるため宿泊者の安全管理がしやすいなどとして、今後、許可制ではなく都道府県への届け出だけで認める方針です

政府の言う「ホームステイ型」というのが、わたしが書いた「《民泊1》家主と同居」である。

改めて「ホームステイ型」の魅力

政府が「ホームステイ型」と呼ぶ民泊はホテルとはまったく異なる体験を旅行者に与えてくれる。

「滞在する」という意味ではホテルの競合と捉えがちだが、サービスが違うので、むしろより多くの旅行者を呼び込む起爆剤になると思う。

最大の魅力は、文化交流だろう。

日本のホテルに泊まっても何ひとつ文化交流などできない。高価な旅館ならば、それはそれでおもしろい体験になろうが、安いホテルではそうもいかない。

一方でホームステイ型民泊ならば、家主と交流し、日本人の生活感を見て、体験してもらうことができる。畳の部屋に布団を敷いて寝ることもできるだろうし、日本人と一緒にお茶を飲んで団らんすることもできるだろう。

わたしが日本であった外国人旅行者の声でも「民泊ができるならあっちこっち行きたい」と言う声を聞く。わたしもヨーロッパで民泊を活用して旅行をしていたが、ホテルに泊まるよりずっと楽しい体験ができた。

ホテルとの住み分け

ホームステイ型民泊にも弱点がある。

プライバシーや、「ひとりの時間」の確保だ。

旅行中、言質の人と交流することはもちろん楽しいのだが、長く旅行していると、数日に1度はひとりで、あるいは一緒に旅行をしている人と静かに過ごしたいこともある。

そういうときに民泊だと、家主との距離感が難しく、気疲れする。

そういうときはホテルに泊まりたくもなる。

また子連れで旅行している人なんかもホテルを利用したくもなるだろう。

そういう民泊では嫌だ、困る、という人のニーズをちゃんとキャッチして、そう言う人をターゲットにすれば良い。

ホームステイ型民泊の解禁が待ち遠しい

早くホームステイ型の民泊が解禁されることを強く祈っている。

これが解禁されると、いろんな化学反応が起きるはずだ。

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