創作のインスピレーションは他の分野から得ることが大事

ある分野で成功したかったら、ぜったいに必要なマインドがあります。それは刺激や材料をその分屋の外から得ると言うこと。それをやらないうちは、いつまでも誰かの後ろを歩くことになってしまうから……。

新しいものは外からの刺激から生まれる
新しいものは外からの刺激で生まれる

みんなが語らないこと

たとえばあなたが「動画制作」にハマっているとしましょう。あるいは「YouTuberとして成功したい」と思っている、としてもいいです。

初心者のあなたはきっと本やネットを利用して、その分野の情報を集めるだろうと思います。たとえばハウツー系の動画やブログ記事なんかを探して読み漁るかもしれません。

そうすると、動画制作に関わる機材のノウハウや、撮影技術のハウツーを入手し、どんどんスキルは向上していくでしょう。

わたしも最近、写真の加工技術に興味があって、毎日少しずつ勉強しています。

それはなんら悪いことではありませんし、むしろ必要なステップです。

だけど、もしあなたが「成功したい」と思っているなら、とても重要なことがあります。そしてそれはあまり語られることがありません。

ハウツー系の動画や記事をいくつ見ても得られない、重要なステップがあるのです。

答えは分野外にある

それは「その分野に閉じこもっているうちは、その枠から抜けられない」ということです。

創作というのはいつだって「斬新さ」との戦いです。いままで人がやってこなかったことを探して、それにトライしていかなければいけません。言うまでもなく、そこでは「インスピレーション」が重要な役割を果たします。

しかし同じ分野の情報をいくら集めても、閉じたインスピレーションしか生まれてきません。

カメラのシャッタースピードや絞りをいくら知ったところで、一流のカメラマンにはなれませんし、既存のカメラマンが語る「新しいテクニック」というのは、すでにそのひとが踏んできた轍(わだち)であって、新しくもなんともないんです。

一流のカメラマンになりたければ、カメラや写真という分野の外からインスピレーションを引っ張ってこなければならないんです。

遠い分野からインスピレーションを引っ張ること

最初に思いつくのは、近い分野からインスピレーションを引っ張ってくることです。

たとえば

  • 絵画の技法を、写真に活かす。
  • 映画の技法を、写真に活かす

といった具合に。もちろん、悪くない。でも、きっとすでに誰かがやっているでしょう。

ここで「何からインスピレーションを受けるか」があなたの個性とも言えます。たとえばあなたがミュージシャンならば、音楽の技術や発想を写真に活かすなんてことができるかもしれません。

「音楽を写真に? どうやって?」

たしかに難しい。難しいけど、新しいものはそういう難しさの向こう側にあるものです。

たとえば小説で主人公が複数いるような作品があります。出てくる登場人物の誰をとっても、主人公並みにちゃんと「生きている」という作品です。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」なんてまさにそうですね。

あれは音楽で言えば「対位法」的です(これは私の持論ではなく、作家、三田誠広氏が言っていたことです)。

対位法とは、複数の楽器が、それぞれ独立したメロディーを奏でるような作曲技法です。普通は伴奏+メロディーですよね? それがメロディー+メロディー+メロディー+……、とメロディーばかりを積み上げて、音楽としての厚みを増していく、という技法です。

この技法に興味があるなら「J.C.バッハのフーガの技法」を聴いてみてください。驚くほどの完成度です。

さて、メロディーを積み上げていき、対位法となった音楽からインスピレーションをうけて、主人公を積み上げていく小説ができる。

つまり音楽の技法から小説を創作する。なんだか「できそう」な気がしてきませんか?

もちろん簡単なことではないんですが、可能です。きっとドストエフスキーは対位法を意識して「カラマーゾフの兄弟」を書いたわけではないでしょうが、いま対位法を明確に意識して、対位法的小説を書いたらおもしろいだろうと思います。

そうやって、別の分野からアイディアを持ってくる。そうやって新しい物を作り出していくのです。

他の分野から刺激を得ることが重要、ということは……?

他の分野から刺激を受けることの重要性は分かってもらったと思います。

「で、具体的にどうすればいいの?」

と思われる人もいるかもしれません。じつは大事なことはふたつしかありません。

  1. いっぱい遊んだり、いろんな分野の仕事をすること
  2. 自分の創作に活かせないか? と意識し続けること

よく「芸の道に生きるなら遊べ」と言われますよね。その理由は「分野外からのインスピレーション」にあるのです。

しかしただ遊んでいては意味がない。そこで「これを活かせないか?」と意識し続けることが重要です。

さて、遊びに行きましょうか。

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