プロユーチューバーが語るコンテンツ作りの心得6条

妻がYouTube動画を配信し始めて早々、有名なユーチューバーとコラボする機会が得られました。

そのコラボの様子からわたしが学んだ「コンテンツ作りの心得」を6つご紹介します。

DSC_5042-2016-05-31-06-30.jpg

イギリス人ユーチューバーとコラボの機会

先日、こんな記事を書きました。

《インタビュー》登録者120万人越えのユーチューバーはストーリーを夢から作る

サムくんという有名ユーチューバーが遊びに来てくれて、インタビューするという貴重な機会を頂けました。実はあの日、彼はひとりで来たわけではありませんでした。

もうひとり彼の友だちのユーチューバーも来ていたのです。彼の名前はグリアンくん。

GrianYouTube-2016-05-31-06-30.png

グリアンくんのチャンネルはこちら

彼はマインクラフトというゲームのチュートリアル系動画を配信しています(マインクラフトについての説明はサムくんの記事を参考にしてください)。

一方、わたしの妻も料理系の動画をYouTubeで配信し始めています。日本食の作り方を外国人向けに配信する動画です。

そのことをグリアンくんに話すと「じゃぁ、コラボしよう」という流れになり、グリアンくんと妻がチキンカレーを作ることになりました。

グリアンくんは撮影や話し方などをアドバイスし、妻はグリアンくんにカレーの作り方を教える、というみごとなWin-Win企画です。

そして出来上がった動画はこちら!

いかがでしょうか?

さて、わたしはこの撮影の様子を横から見ていたのですが、グリアンくんはコンテンツクリエイターとして、「伝え方」をすごく考えています。そんな彼から学んだことを6つにまとめました。動画に限らず、どんなコンテンツにも言えることなので、コンテンツを配信している人はぜひ参考にしてください。

1. あるものでベストを尽くす

DSC_5060-2016-05-31-06-30.jpg

動画撮影のための機材は本当にたくさんあります。そしてどれもこれも高価。そのすべてを、最高のもので揃えることはできません。

たとえばこのとき、うちには照明機材がありませんでした(その後購入し、いまは持っています)。夜だし、撮影には暗すぎる状況、しかしグリアンくんはまったく動じず、「ぜったい方法があるはずだよ」と言って頭をひねっていました。

そして見つけたのが卓上ランプと譜面台。

真上から照明を当てたかったので、譜面台に卓上ランプを縛り付け、きわどいバランスながらもうまい加減で立たせます。結果、最低限のクオリティを保つことができました。

人間、ついつい「あれさえあれば」というマインドに陥りがちです。しかし、あるものの中でベストを尽くすということこそが、1番のクリエイティビティなのかもしれません。

2. 自分が当たり前だと思う行程も相手は知らないと思うこと

カレー作りを始めようとしたときです。

「じゃぁ、ご飯炊くのに時間がかかるから、サクッと炊いちゃうね」

と言うと「待った」がかかりました。

「外国の人は日本人がどうやってご飯を炊くかも分からないかもしれないから、炊くところもちゃんと撮影しよう」

とグリアンくんは言いました。そう、自分にとって当たり前すぎて、つまらないと思うことも、知らない人にとってはおもしろいかもしれないのです。

3. 声のトーンは視聴者に合わせて

DSC_5029-2016-05-31-06-30.jpg

撮影の合間にグリアンくんはいくつかの動画を見せて説明してくれたことがあります。それは “口調” です。

「YouTubeで人気がある人は、みんな自分の素を出しているわけじゃないんだよ。見てくれる人に合わせた喋り方をしているんだ」

彼の友だちのYouTube動画を見せてくれました。やはりゲーム系のコンテンツで、対象視聴者は子ども。その動画の喋り方は、いかにもTVの子ども番組のような感じ(「はい、みなさん、こんにちはー」というハイテンションな喋りをイメージしてください)。

「この人、普段は落ち着いた人なんだよ。撮影のときは子どもに1番伝わりやすい喋り方を意識していて、この形に行き着いたんだ」

自分が伝えたい人に、1番伝わる話し方をいつもいつも研究しているそうです。

4. 何度でも撮り直せる

DSC_5072-2016-05-31-06-30.jpg

撮影をしていると、とても緊張するものです。カメラを向けられた途端、言葉が出なくなってしまいます。

そこでグリアンくんが繰り返し言っていたことがあります。

「これは生放送じゃないから、どんなにミスをしても、変なことを言っちゃっても、編集でどうにでもなる。最終的に視聴者が見るのは、君が見せたい “君の姿” だけなんだよ

たとえ100回撮り直したとしても、その最高の1回分しか視聴者は見ない。その1回が良い出来ならば、視聴者は「よかった」と思ってくれる。そしてその裏に99回のミスがあったことは、誰にも分からない。

だから緊張しないで、楽にやればいいんだよ!」

このことは動画はもちろん、ブログでも言えると思います。最初に書いた文章がぐちゃぐちゃでへたくそでも、何度も推敲し、磨き上げてから公開すれば、読者は最後のバージョンだけを見て判断してくれる。実は初稿はめちゃくちゃだった、なんてことはバレることはないのです。

撮影や初稿は楽な気持ちで書き、編集・推敲をがんばる。

そういう割り切りもいいのかもしれません。

5. 冒頭数秒以内に本題に入ること

動画では最初の5~10秒くらいで、読者の心を掴めないと、離脱してしまうそうです。良くある失敗例としてグリアンくんが挙げていたのは、こういう導入――

「こんにちは、いやー、最近ちょっと忙しくて新しい動画をアップできなくてごめんなさい。先週も仕事が夜まで終わらなくて、結局家に帰っても疲れて寝ちゃうし、朝も早いし、大変なんですよ。だらだらだらだら……」

というやつ。動画が始まったら即座に本題に入ること。

「こんにちは。今日はチキンカレーを作ります!」

みたいにね。

6. 余計な話をしないこと

動画の冒頭が大事なのと同じように、中盤だって重要です。

グリアンくんは「おもしろいことを言おうとして、雑談を入れる必要はない」と言っていました。

カレーを作っているときに、話すべき事はカレーのことだけ。余計な話をした瞬間に視聴者は離脱してしまいます。視聴者はカレーのことを聞きたいのですから。

もし動画の中でジョークを言いたければ、カレーに関するジョークとか、撮影のNG場面を使うといいよ、とも言ってました。

いつも視聴者目線

DSC_5077-2016-05-31-06-30.jpg

グリアンくんと話していて気付くのは、彼がいつも視聴者目線であるということです。

視聴者はなにを欲しがっているのか? どういう動画を見たいのか? どうすればもっと楽しんでもらえるか?

それをいつも考えながら動画を作っています。

「どうやってネタを考えるの?」

とグリアンくんに訊いてみると、やはり「チャンネル登録してくれてる人たちが見たいものを考える」と言っていました。

「自分がやりたいこと」とか「自分が配信したいこと」よりも、「視聴者が見たいこと」が最優先なのです。

プロユーチューバーの大事な姿勢を見た気がしました。

-----------------------
連載企画のご紹介です。
原稿用紙1枚の物語 - 原稿用紙1枚で小さな物語をお届けします(毎日更新)
世界旅小説 - 2年かけて回った世界の国々を舞台にした読み切り短編小説の連載です(不定期更新)
ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です