わたしが小説を書くときに作るキャラクター設定について

小説で人物をどう表現し、作り上げていくかは大きな課題のひとつです。人物を作り上げるキャラクタープロフィールのスタイルは千差万別ですが、わたしのやり方をご紹介します。

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キャラクタープロフィール

キャラクタープロフィールとは、人物の設定表のことです。その人物の特徴や容姿、歴史なんかを書いておくものですね。

小説というのは長期的に書き続けるものなので、これを書いておかないと作品の途中で身長が変わってしまったり、足が遅い人が速くなってしまったりします。

スタイルは十人十色

このキャラクタープロフィールのスタイルは人それぞれで、事細かに作る人もいれば、頭の中で完結させる人もいます。

ファンタジーやSF系のジャンルでは細かいキャラクタープロフィールを作る傾向があるでしょう。たとえばハリーポッターみたいなものを書くなら「誰がどんな魔法を使えるか?」みたいな “技能” を明確にしておかないと、混乱しますからね。

一方、現代小説で人間ドラマ的な小説を書く人は、あまりキャラクタープロフィールに凝らない人が多い印象です。

でも結局は作家の性格によるところが多く、同じようなジャンルを書いていても、真逆のスタイルの人がいます。

だから、誰でも使えるキャラクタープロフィールのひな形があると思ったら大間違いです。

んなもんないわ。

わたしのキャラクタープロフィール

誰でも使えるひな形はないので、自分のスタイルを紹介します。

はっきり言って作品にもよります。毎回必ず真面目に作るというわけではなく、「今回は必要そうだな」と思うときだけ積極的に作ります。細かく書くときもあれば、大雑把なときもありますね。

だから本当に一例だと思ってください。

『名前』

あたりまえって、思いました?

でも名前は重要です。わたしは親を想像して考えます。その親が子どもにどんな思いを込めて、どんな手順で名付けるか。それを考えます。つまり親になりきって名付けをするんです。

親の名前から1文字つけるケースもあるでしょうし、親の願いを込めるケースもあるでしょう。

名前って「語呂」だけで決めるんじゃないんです。

『年齢』

年齢と舞台設定が決まると、生まれた時代が自動的に決まります。

そうするとどういう時代を生きてきたかが明確になるわけです。時代って言うと「俺の小説は現代物だからテキトーでいいや」という人もいそうですが、とんでもない。

いま(2016年)60歳の人ならばバブルを経験しているし、20歳の人ならゆとりと呼ばれただろうし、40歳くらいなら、その両方を身近に感じながら、間に立たされる苦悩を感じるかもしれません。

あるいは昭和を舞台にしているなら、まったく違う要素が見えてきます。戦争体験があるか、とかね。

現代物でも、この10年違えば、経験してきたものが違うはずです。小説を書く使命のひとつでしょ? でしょ?

『親』

わたしはその人物をイメージを作る前に、必ず親をイメージします。どれくらい裕福か、どんな仕事をしているか、どんな価値観を持っているか、夫婦の仲はいいのか、などなど。

たとえ小説に親が登場しないとしても、こういった特徴をバーッと書き出しておくことが多いです。

これによって、人物設定に深みが出ると思っています。

「親が不仲だからこそ、(子である)ぼくは幸せな結婚生活を望んでいる」

「親が金にがめついから、それを反面教師に、金持ち嫌いになる」

みたいなことが、見えてくるわけですね。

『容姿』

これも性格に強い影響を与えます。

容姿を考えるときに、機械的に「背が高くて、茶髪で、中肉中背」みたいにテキトーに決めるのではなく、そこにも理由を持たせることが多いです。

「ファーストフードばかりを食べていて、最近肉がついてきた」

みたいに。

『コンプレックス』

誰でもコンプレックスがあるものです。

ない? そんな人は死ねばいいんです。

  • 背が高いことを気にする女性
  • 背が低いことを気にする男性
  • 自分のえくぼが嫌いな女性
  • 童顔であることを恥じている男性

などなど。見た目だけではなく、性格にコンプレックスを持つケースもありますね。「素直になりたいのに、ついつい怒りでしか感情を伝えられない」とか。

コンプレックスがあるから人が人らしくなるんです。個人的にはコンプレックスがない人が嫌いです。

『学歴・職歴・歴史』

学歴・職歴はもちろんですが、“歴史” と呼んでいるのは、もっといろんな事件の歴史です。

たとえば「幼い頃に親を亡くした」とか、「15歳で初恋の女からひどい目に遭った」とか、そういうこの人物の性格設定に影響を与えるイベントを洗い出しておきます。

『性格』

性格は「やさしい」とか「おこりっぽい」で終わってしまうと、意味がないですね。ここは小説にも書き込むつもりで、エピソードを書くといいです。

落ちている小銭を警察に届けたい、と思うくらいやさしい人ではあるのだけど、警察に行って「わざわざ小銭をもってきて迷惑」と思われるんじゃないかと、悩んでいるうちに、小銭を拾わずに通り過ぎてしまう弱気な人。

みたいに。これをただ「やさしい人。弱気な人」と書いてもイメージが湧かないですが、エピソード化すると一気にイメージが湧きますね。

実際に小説に使うつもりで書きますが、実際には使わないことが多いです。そんなもんでしょ?

まとめ

わたしがキャラクタープロフィールで書くことを改めて挙げます。

  • 名前
  • 年齢
  • 容姿
  • コンプレックス
  • 学歴・職歴
  • 性格

最初に書いたとおり、すべての人物について書くわけではないです。短編だと、キャラクタープロフィールを作らずに書き始めることもありますし、主人公だけ作ることもあれば、何人分か作ることもあります。

名前と年齢だけ書いておくこともあれば、コンプレックスだけきっちり書いていることもあります。

でも、書くかどうかとはべつにして、頭の中ではこういうことを考えてから書き始めるのは、わたしにとってはMustです。

また、作品を書き進めながら、人物表を埋めていくこともあります。

書いているとその人物の人間性が明らかになっていく瞬間があるんです。書いている本人でさえ気付かなかった性格が見えるときがあるんです。

「うわー、こいつ根暗だなァ」

みたいに。そういうときにちょろっとメモしておきます。

みなさんはどうやって人物を作り上げますか? ぜひ教えてください。

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