内向的なことは悪いことではない

「あの人は内向的だよね」と言うとき、きっとそこには褒める意味よりも、軽く相手を否定している人が多いと思います。試しに「内向」の意味を調べてみると、辞書でさえやっぱり否定的……。

みんなが誤解している「内向的」であることの本当の意味を語らせてください。

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内向的と外向的の辞書的な意味

まず、内向と外向の辞書的な意味を見てください。どちらも大辞林からの引用です。

外向

心のはたらきが外界に対して積極的・能動的・実践的なこと。

内向

心や気持ちのはたらきが外に向かわず,自分の内面に向かいとじこもりがちであること。

さて、わたしは元来 “内向的” なタイプだと思っています。

社交的じゃないし、人見知りだし、1日中黙っていても何にも苦じゃないし……。とても外向的とは呼べません。

そんなわたしが、この辞書的な『内向』の意味を見たとき、正直ガッカリしました。なにも分かっていないナァ、と。

内向的な人も積極的だ

外向的な人が「外界に対して積極的・能動的・実践的」であることは否定しません。その通りなのでしょう。

では内向的な人はどうなのか? 内向的な人は「自分の内面に対して積極的・能動的・実践的」だと思うのです。確信はありませんが、少なくとも自分の場合はそうです。

外向的な人以上に自分の心の動きに敏感で、じっくり自分と向き合い、自分の心の有り様を理解しようとします。

たしかに他人から見たら、1日中部屋にいて、黙って座っているように見えるかもしれません。たしかに外向的な人がそうするように、頻繁に友人・知人と遊び回って、いろんな人に出会い、人脈を増やして……、ということはしないかもしれません。

でもそうやって、黙っているときだって、自分の心と格闘したり、自分の内面を理解しようとしたり、自分にとって1番大切なものについて考えていたりするんです。

あるいは本を読みます。小説を読み、その世界にドップリと浸かっているかもしれません。はた目には座って本を読んでいるかもしれませんが、本人は小説の世界で活躍しているかもしれません。

決して閉じこもっているわけではありません。ただ外向的な人と少し違うところで、その積極性を発揮しているだけなんです。

積極的だし、能動的だし、実践的です。ただし方向が内側に向かっている。それだけのことなんです。

 

内向的であることは悪じゃない

 

内向的な人はどんな組織であれ、ぜったいに必要です。

社員全員が外向的な会社なんて、嫌ですし、無理です。

みんながみんな、外へ外へと積極性を発揮している中、じっとよりよいアイディアを考えたり、問題の本質を捉えようとする人間が必要です。

内向的な人の力を語る「The Power of Introverts」というTEDのプレゼンテーションがあります。わたしはこの動画に励まされ、感動しました。何度も何度も見ました。

お世辞でも宣伝でもなく、自分が内向的だと思う人には見てほしいですし、自分は外向的だと思っている人も、内向的な人の力を理解する上で、ぜひ見てほしいのです。

The Power of Introverts

 

内向的であることを認めてほしい

外向を善、内向を悪と考えることをやめませんか?

ジッとひとりで考え事をする、そんな内向的な人の価値を信じてあげて欲しいです。

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