やっとです。

旅をしながら(ほぼ)毎日ブログの更新をしていますが、なかなか “これで快適!” と思える方法が出来上がっていませんでした。自分がたどってきた遍歴と、いま行き着いた結論をご紹介します。

使用環境と苦戦の理由

旅をしながら” ブログを更新するのは、いつもネット環境との戦いです。ネットが快適な速度で使える場面は少なく、ヘタするとまったくネットがない中に何日もいることだってあります。

そうするとオフラインの時はオフラインでできること、オンラインになったらオンラインでやるべきことを、自然と分けて作業するようになります。

オンラインの時間が貴重だからこそ、オフラインの時間をいかに有効に使えるかがキーになるというわけです。

最初の環境→ WordPress だけ

WordPress上でブログの記事を執筆し、写真をアップロードし、公開していました。

オフラインだとWordpressに繋がらないので、作業ができません。0点の作業環境でした。

執筆を Evernote に移行

そこで、下書きは Evernote に書き、アップしたい写真もそこに貼り付けるようにしました。これで執筆作業はオフラインで完結するようになります。

作業手順としては

オフライン

  1. Evernoteで執筆(画像も挿入)

オンライン

  1. WordPressに原稿を貼り付ける
  2. Evernoteに貼り付けた画像をデスクトップに保存し、Wordpressにアップロード
  3. WordPressで画像を挿入
  4. 公開

わかるでしょうか? 執筆は特に問題ないのですが、画像については結局Wordpress上(つまりオンライン)で作業しなければならず、不便きわまりないのです。

それじゃ、MacJournalを導入

ブログエディタアプリというのはいろいろあるのは知っていましたので、思い切って導入することにしました。日本にいるときには「こんなのいらん」と思っていたのですが、旅に出てありがたみがわかるようになりました。

人の勧めもありMacJournalを導入しました。

MacJournalでブログを書くと、こんな流れになります。

オフライン

  1. MacJournalで執筆し、画像も挿入する

オンライン

  1. MacJournalで ”公開” ボタンを押す
  2. WordPressでアイキャッチ画像を設定(これだけMacJournalでできないっぽい)

つまりWordpress上ではほとんど作業が必要ありません。これで完成したかと思っていたブログ更新環境ですが……。

問題はSEOにあった

やはり弱点はあるものです。

MacJournalは自動的にHTMLを生成し、ブログの記事を作成してくれます。が、そのHTMLはH1・H2といったヘッダを生成せず、大文字はフォントサイズを大きくするカタチで実現しています。

つまり、タイトルのつもりで書いた文章も、検索エンジンから見るとただの大文字であって、「これはタイトルだな」と理解してくれないわけです。解決策を考えてみたものの、思いつかず……。

EvernoteとWordpressに戻ろうかと思っていたときです。

救世主はMarkdown

Markdownというのは特殊な記法をHTMLに変換する仕組みです。なんと知らないうちにWordpressがMarkdownに対応していました。これを有効にすれば、MacJournalで書いたMarkdown記法の記事をWordpressに投稿することができるというわけ。これでちゃんとヘッダ(H1,H2など)も使えます。

手順としては

オフライン

  1. MacJournalで執筆、画像も挿入する(執筆はMarkdown記法で!!)

wpid-screen-2014-04-20-15-071.png

オンライン

  1. MacJournalで公開ボタンを押す
  2. WordPressでアイキャッチ画像を設定

これでSEO的にも悪くないやりかたで、しかもオフラインで作業のほとんどを終えることができます。日本に帰ってもこのやり方は変わらないだろうと確信を持って思えます。

というのも実は昔からこのMarkdown記法というのが好きで、Wikiでも使いますし、ただのテキストファイルに書くメモでも、この記法を自然と使っていたくらいでした。こういうちょっとした装飾で完結するスタイルが好きなんです。(昔はemacsユーザでしたからね……)

いやはや快適。快適。

アイキャッチ画像はどうすればいいのだろう???

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

ときどきこういった記事を見かけて、個人的には楽しませてもらっているので、自分も恩返しがてら書いてみようと思う。

世界一周中の小説書きがどういうアプリを使っているか、と思えば少しは面白いかな、と。

ちなみにタイトルに嘘がある。本当は iPhone ではなく iPod touch なのだ。まぁ、ほとんど一緒だし、iPhone と言った方が分かりやすいだろうと思ってやったことなので勘弁してほしい。

wpid-IMG_4161-2014-04-18-13-301.jpg

まず配置のこだわりとして右手の親指が届きやすい場所によく使うアプリがある。だから最も左上の届きにくい場所には日付を表示するだけで、滅多に開かないカレンダーが置かれている。旅をしていると予定って全然なくて、今日の日付が見たいだけだったりする。

利用頻度が高いアプリだけ紹介

ATOK Pad

これは高かったけど本当に入れて良かった。変換が便利、ということもあるが、それ以上にオフラインでEvernoteに入力するツールとして最高だと思う。

FastEverのようなアプリも使っていたことがあるが、あれは保存するとオフラインで見えなくなる。つまりオフラインで追記も参照もできない。

Camera

言うまでもない標準アプリ。いろんなカメラアプリがあるけど、標準が使いやすい気がする。

Any.do

タスク管理アプリ。基本的にタスク管理が好きで、今まではRemember the Milkを使っていたが、旅中はもっとシンプルなやつでいいな、と思い直してこれを使い始めた。仕事でがんがん使おうと思ったら不足だけど、旅の間は問題なさそうな感じ。

Evernote

有名なクラウドメモアプリ。昔から使っているが、旅の間も利用頻度は凄く高い。見かけたもののメモから、航空券やネット予約した電車の情報などを、何でも保存している。

旅先で名刺やパンフレットなどをもらったときも写真を撮って返すようにしている。捨てるのはエコじゃないし、写真があれば十分だから。

Kindle

途中から必須アプリになった。旅先で本が読める幸せといったら……。

CamScanner

スキャンアプリ。パンフレットやチケットはこれで撮ってからアップ。面倒なときは Camera アプリで撮っちゃうこともあるけど、見やすさが違う。

Feedly

暇つぶし用のRSSリーダー。これでニュースや Gigazine などの情報系サイトなどを大量に読んでいる。と言っても、正確にはここで読むことはなくて、ボタン長押しで次に説明する Pocket に保存させて、あとで読む。

Pocket

オフラインでサイトを読むための、いわゆる “あとで読む” 系のサービス。長く使っていて重宝している。旅をしているとネットが遅いことが多いので、見たいなと思ったサイトはとにかくここに保存。

辞書系アプリ(Longman英和・大辞林・新類語)

個人的には必須アプリだと思ってる。英和はもちろん、本を読んでて気になった日本語もちゃんと調べる。ネットがあればネットの辞書でも良いのだけど、旅をしているとネットがないのが基本。しかも圧倒的に早い。

SNS系(LINE・Facebook・Twitter)

まぁ、定番だから。

まとめ

旅をしていて、アプリに一番求めるのはオフライン機能の充実。

例えばニュース系アプリは、どんなにオシャレでも、情報がまとまっていても、有益な情報を出していても、1記事見るたびにネットに繋がる設計のものはいらない。最初に少し待たされてもいいから、全部読み込んでくれないと困る。そうすれば、朝、歯でも磨きながら読み込みを待てばいい。

メモアプリもそう。ATOK Pad はオフラインで書けて読める。Evernote 公式アプリももちろんそうだけど、メモを取りたいと思ってから書くまでの時間がかかる。辞書もオフライン必須。

日本にいると回線が速いのが当たり前で、オフライン機能の必要性は今ほど感じていなかったけど、日本のように(というか東京のように?)回線が安定していても、やっぱりオフラインで使いやすいアプリが、良いアプリだと思うんだな。

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

5

Workawayって本当に便利な仕組みだと思うんですが、日本だと認知されていませんね。「非公認Workaway日本大使」として紹介したいと思います。
詳細は本家のサイトを見て欲しいのですが、英語が分からないという人のために本家のサイトにある Information ページを翻訳しました。そちらも合わせてご覧ください。

本家サイト:http://workaway.info
非公認の翻訳:http://kentakeshige.postach.io

Workaway.infoってなに?

Workawayにはホストワークアウェイヤー(ボランティアのことをこう呼ぶ)という2種類のユーザがいます。

###〔ワークアウェイヤーの視点〕

1日数時間ボランティアをすることで、宿と食事を提供してもらえる仕組みです。例えば長期旅行をしたい旅行者が現地でボランティアをすることで、宿泊費・食費を節約し、しかも現地の人と深く交流できるという一石二鳥を達成できます。ホストと仲良くなってガイドブックには載っていないとっておきのビーチに連れて行ってもらうことだってあるでしょう。

###〔ホストの視点〕

宿と食事を提供することで、1日数時間の労働力が得られます。しかもあなたは家にいながらにして、あなたのもとにやってくる世界中の人たちと交流することができるのです。例えばあなたが家庭菜園を持っているとして、そのメンテナンスを依頼したとしましょう。畑の手入れをしてもらえるのはもちろん、例えば相手の人と英語でコミュニケーションを取ることで英語の経験を高めたり、相手と食事をしながらその人の国のことを教えてもらうことだってできます。いつのまにか世界中に友達がいる、なんてことになるかもしれません。

要するに労働と宿・食事を交換するプログラムなのです。ただこう書くと、ただの労働と対価の交換という理解をされてしまいそうですが、実際は包括的な《文化交流》を目的としています。その文化交流の手段が《一緒に働くこと》である、と理解すると誤解がないと思います。

具体的にはどんな仕事があるの?

本当にありとあらゆる仕事があります。

  • 家のペンキ塗り・庭の柵の補修・工事の手伝いなど
  • 料理・掃除・洗濯・お買い物・ベビーシッター
  • 草取り・植え付け・収穫の手伝い・畑を耕す
  • 動物への餌あげ・フン掃除・犬の散歩
  • IT関連・ウェブサイト制作・事務仕事
  • 語学のレッスン(英語を子どもに教えたり)

なんでもありです。

登録からボランティアまでの流れは?

ここまでで、なんとなく Workaway.info についてイメージできるようになったと思います。ここで、登録から実際に初めてのボランティアをするまでの流れを書いてみます。

  1. 登録
    1. ウェブ上から必要事項を記入して、登録します。
    2. 費用の支払いを行います(1人だと22ユーロ、カップルで登録すると29ユーロ。これで2年使えます)
    3. この時点でサイトを利用できるようになりました。
  2. 初めてのボランティアまで
    1. サイトにログインし、行きたい国や仕事内容でホストを選びます。例えばベトナムで有機農業をしている農園で働く、なんてことが可能です。
    2. いくつか見つかったホストのプロフィールを見て、気に入ったホストにメッセージを送ります。通常はホストのプロフィールの中に「ボランティアに求めること」が書いてありますので、それも参考に選びましょう。ホストによっては「男性は不可」とか「未経験者OK」など明確に書いてくれている場合もあります。不安なことは全部聞くのが大切です。
    3. ホストの都合とあなたの都合(日程やスキルなど)が合えば、詳細を話し合って成立です。ホストの家に行く日や住所を聞いておきましょう。当時の緊急連絡用に電話番号を聞いておくと便利です。
    4. あとはホストの家に行って働きましょう。お互い他人同士なので、不安・不満など積極的に話し合ってください。

トラブルはないの?

まぁ、あるでしょう。

他人同士が一緒に生活し、仕事をするわけですからトラブルはあります。学校や会社と同じで、トラブルがあれば両者で話し合って解決するというのが基本です。よくあるであろう、トラブルとアドバイスを書いてみます。

  • 仕事がつらい!
    • 「1日5時間って言ってたのに8時間は働かされている!」とか「力仕事はないって言ってたのに、力仕事ばかり……」なんてときはホストに相談しましょう。忘れちゃいけないのは、これはボランティアであり、文化交流だということ。あなたの主張ばかりを押しつけて「絶対5時間以上は働かない」と戦うのではなく、「もし働く時間が長いなら週5日の予定を週に4日にしてもらえない?」とか「今日は頑張るから明日は休ませて」とか、譲り合って解決しましょう。
  • 食事が合わない
    • まず、勘違いしやすいのはホストは調理係ではありません。本サイトの中にも書かれていますが「料理もシェアされるべき家事」であり「交換すべき文化」のひとつです。レストランではないので「文句を言うなら自分でやる」くらいの気持ちが必要です。
    • あなたに好き嫌いがあるならば、事前に話し合っておきましょう。
  • セクハラ・パワハラなど
    • 女性がひとりでボランティアをするケースなど、不安に思う人もいるでしょう。こればかりは絶対安全な方法というのはありません。油断しない・隙を見せないなどに加えて、ホスト選びを慎重に行うしかありません。
    • ホストを選ぶ際に家族で住んでいる人、子どもと一緒に住んでいる人、など安全そうな人を選ぶのが良いと思います。そのひとつの指標として、他のワークアウェイヤーが書いているホストのレビューを読むといいと思います。

こんな風に活用しよう(ワークアウェイヤー編)

1.お金はないけど世界一周の旅をしたい

ケース:昔から夢だった世界一周。今こそチャンスだから行きたいのだけど、貯金が心許ない。今の貯金だと、駆け足で回る世界一周になりそうだな……。

世界一周(に限らず長期の海外旅行)で一番お金が掛かるのは宿代と食費。言い換えれば、この2つが掛からなければ交通費と観光費用しか掛からないわけです。そこで長期滞在したい国では Workaway を活用しましょう。旅の前に登録だけは済ませておいて、あとは行き当たりばったりでOKです。

「そろそろヨーロッパに入るけど、物価高いなァ」

なんて思ったら、すかさず Workaway で行きたい国のホストを探して連絡しましょう。とりあえず1~2週間くらいでアポを取り、居心地が良ければ交渉して延長するのもいいかもしれません。海外旅行の醍醐味は観光地巡りよりも、現地の人の文化を見ること。Workaway なら見るだけでなく、どっぷりと浸り体験することができます。

ただ観光地を回る旅よりも「イタリアで1ヶ月ブドウ農園で働いた」旅の方が思い出話が面白いと思いませんか?

2.転職で手に入れた1ヶ月の休みで英語の勉強をしたい

ケース:転職を機に有休消化で1ヶ月の休みを手に入れたゾ。転職先の仕事で英語を使う機会が多そうだから、英会話スクールでも通おうかな。でもせっかくの休みだから海外旅行もしたいし……。

なんて人は Workaway で英語圏の国に行こう。海外旅行をしながら、確実に英会話スクールよりも身になる英語を学べるはずだ。例えば「ビーチ沿いのゲストハウスのお手伝い」なんてホストを見つければ、半日ゲストハウスの手伝いを通じて英語力を鍛え、空いた時間はビーチでカクテルでも飲んでいればいい。

しかも可能ならば、あなたの職種に近いジャンルの仕事を選ぶことで「すぐに仕事で活かせるボキャブラリー」を得ることもできる。例えばIT系の仕事をしているのなら、それに関連したホストを探そう。嫌でも生きた英語を覚えられる。

英語は使うのが1番の練習。最低限の知識があるなら(日本人はみんなある!)、思い切って現地に飛び込んでみよう。なんとかなるよ。本サイトの言葉を借りるなら「滞在期間を終える頃には英語で夢を見るようになるかもネ」ってなもんだ。

3.実際に有機農業をしている人のスキルを学びたい

ケース:農業系の大学に通っていて、有機農業について勉強しているが、実際にそれを職業にしている人の話を聞いてみたい。体験してみたい。

語学の勉強ばかりが Workaway の強みじゃない。その仕事自体のスキルを学べるのも特徴だ。

ホストによっては「すでにスキルがある人」と限定しているケースもあるので必ず確認をしてほしいが、未経験者OKというホストも多いんです。また「スキルはないけど、長期滞在するから教えて」などとお願いすれば受けてくれるホストも多いでしょう。

こういったスキルの学習もちゃんと Workaway で推奨されていることです。未経験であることを恥ずかしがらずに思い切って飛び込んでみよう。

こんな風に活用しよう(ホスト編)

ボランティア側のことが紹介されることが多い Workaway ですが、実はホストとしても凄く役に立つサービスなんですよ。以下のケーススタディにも挙げてますが、英会話スクールでマンツーマンレッスンをやるくらいなら、英語ネイティブの外国人を家に招き入れて最大5時間は自分専用の先生にすることだって可能です。

しかも日本は物価が高く外国人が旅行しづらい国です。みんな日本で Workaway したがっていると思います。

1.自宅の家庭菜園のメンテナンスが大変で……

家庭菜園に興味があって、近所で大きめの畑を借りたものの、毎日のメンテナンスが大変。そもそもひとりでやっていると疲れるしモチベーションも下がってしまう。

Workaway.infoのホストとして農業のスキルがある人(あるいは興味がある人)を募集しましょう。ひとりでやるよりもみんなでやった方が楽しいはず。難しいことをお願いするのでなければ、スキルがない人でもOKだと思います。最初にやるべきことを教えてあげれば大丈夫でしょう。ぼくらも未経験の仕事を任されたことがありますが、なんとかやるものですよ。

2.娘を英会話スクールに通わせたいんだけど……

大学で海外留学したいと言っている高校二年生の娘。留学前に少しでも英語のスキルを上げたいから英会話スクールにでも通わせようと思っているんだけど、なにしろお金が掛かるんだよなァ。

実は日本人のホストに1番オススメしたいのがこの使い方。日本人は英語を6年も勉強しているけど話せない人が多い。これは決して知識が足りてないのではなく、経験が足りていないだけ。

僕だったら Workaway.info で家事手伝いをする女性(このケースは教える相手が娘だから女性がいいと思う)を募集します。メインの仕事は「娘との交流」にしてもらい。あとは家の掃除や食器洗いみたいな雑用をお願いしてもいいのでは? Workaway の基本的な方針は1日5時間程度の仕事ですが、何も必ず5時間埋めなくちゃいけないわけじゃない。例えば毎日2時間くらい娘と雑談してもらい、その時に間違った英語や言い回しを正してもらうって感じでもいいわけです。

日中はボランティアの人は自由時間にしてあげて、家でゆっくりするなり観光するなりしてもらい、夕方は団らんしながら英語のレッスン。家事も少し手伝ってもらえば毎日の生活にゆとりが出るかもしれません。

3.自分のプロジェクトの Web サイトを作りたいんだけど何からやっていいか……

例えば小さなペンションを経営していて、ペンションを紹介する Web サイトを作りたい。だけど知識がなくて、専門の会社に頼むと凄く高くて払えない……。

Workaway で IT 技術とデザインスキルのある人を募集しましょう。こればかりはスキルがある人でなければいけませんので、ちゃんとそのことを伝えてください。1日5時間、あなたの Web サイトのためだけに頭を悩ませてくれる仲間を得られるんです。こんなありがたいことはないですよ。

これって普通に専門企業に頼むと1日数万円も取られることなんです(僕が近い職種でした)。でもボランティアからしたら、宿も食費も高い日本にゆっくり滞在できて、しかもあなたと交流することで、日本をより知ることができる。

まとめ

1日数時間働くことで、タダで宿泊・食事ができる Workaway 、空き部屋と食事を提供するだけで、世界の人々と一緒に働けるWorkaway 、どちらの視点で見ても凄く面白い仕組みだと思います。

グローバル社会とか、日本人の英語力とか、外国に行くことがステータスになっている昨今ですが、その有力な選択肢のひとつとして Workaway を活用されてはいかがでしょうか?

——————————————————
Amazonで発売中

父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

HagoromoというMacOSX用のエディタが現在進行形で開発されている。

Hagoromo

今はまだβ版であり、本格利用は勧めないとのことだが、フライングして実は使い始めている。今まではiText Proというアプリを利用していたが、全画面ができないという、人からした随分と些細な理由でHagoromoに乗り換えた。

まだβ版で不具合が怖いとも思うのだが、今のところ大した問題は発生していない。

エディタに求めている機能は多くない。気持ちよく、滑らかに使えればいい。自動保存あたりはしっかりやってくれるとありがたい。検索などは高機能である必要もない。

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

日本語を使う以上、手書きで言う筆を選ぶという行為に近いのがIME、つまり漢字変換ソフトを選ぶという行為だ。何しろ漢字変換に時間がかかれば、執筆に時間がかかる。漢字変換に頭を使えば、大事な作品に頭が使えなくなる。

wpid-PastedGraphic-2013-11-2-17-301.png

まァ、多少大袈裟に書いてはいるけれど、それくらいIMEは重要だと思う。で、現時点でのMacOSXでの選択肢は……

  • ことえり - MacOSXに標準でついているIME。Windowsの標準IMEほどダメではないと思うが、やっぱり不足を感じる。
  • Google日本語入力 - これは業界的には新参者のIMEだ。名前の通り、Googleが開発しているわけで、これはつまりGoogleが知る限りのWebサイトや検索ワード情報を使い、また培ってきた文章解析技術を元に漢字変換の世界に参入してきたわけだ。漢字変換能力もことえりより随分よく感じるし、いくつか他のIMEでは見かけない機能も盛り込まれている(例:zkと入力すると、上矢印になる、など)。これが実は非常に使い勝手が良く、実は私はずっとこれを使っていた。物書きじゃなければ、または物書きでも、十分に使えるレベルだと思う。
  • ATOK - 言わずと知れたIMEに力を注いでいる会社のIME。漢字変換の能力は非常に高く。長く文章をタイプして、一気に変換をすると、文法なども加味して、非常に的確に変換してくれる。有名な「貴社の記者が汽車で帰社する」も一発だ。

というわけで、結論として私は少し前までGoogle日本語入力を使っていて、今はATOKを使っている。わざわざ大金を払ってATOKに移行した理由を語ってみよう。

漢字変換能力の高さ

これはまずすぐに実感できた。もちろん使い始めはユーザ辞書が貧弱で「慣れたIMEの方がいいな」と思いがちだが、少し使っているとIMEが学習し、みるみる自分の入力についてきてくれる気がする。

辞書機能

実はこれが超目玉機能だと思っている。そして「旅する作家」という立場で考えた時、圧倒的な魅力なのだ。この連載の第1回でも書いたが、作家の道具の中で持ち歩けない、旅で困るのが辞書だ。本来であれば、会社別の複数の辞書に加え、国語辞典以外にも類語辞典などが欲しいが、どうもパソコンで使いやすい辞書がない。

仕方なしに最初はiPod touchに大辞林と角川類語新辞典をインストールして、iPodを辞書端末として使っていたが、軽快にタイプしているときに両手をキーボードから離してiPodを触るという行為がいかにも煩わしかった(でも辞書をインストールしたことは後悔してない)。

このATOKは追加購入が必要だが大辞林や広辞苑、または類語辞典といった辞書を買うことで、漢字変換の最中に意味を調べることができるのだ。
サンプル画面を用意してみた。このように、「たとえば」と入力し、変換を確定する前にコントロールキー+wと打つと、大辞林の結果が表示される。

wpid-PastedGraphic1-2013-11-2-17-30.png

同様にコントロール+aで類語辞典(これも別売)が表示されるので、他の言葉を探している場合などにテキストエディタから離れることなく類語を探し、その類語に対する大辞林の結果を見ることができる。

間違った日本語の指摘機能

これは「このために欲しい」というほどのものではないけれど、補助的にあると安心感があるかもしれない。

ATOKは間違った日本語や、好ましくない日本語を指摘しくれる。たとえば”の”が続くような文章「この車の中のシートの上に鞄がある」といった文章をタイプすると、「”の”の連続」と注意してくれる。これくらいの文章はIMEに注意されなくても、きれいに書きたいものだが、つい見落としてしまった時などにありがたい補助だ。または敬語・ら抜き言葉なども注意してくれるので、急いでいて漏らしてしまった、なんてときに助けてくれる。

使いこなすために意識するたった1つのこと

さて、ここまでATOKの魅力について書いたが、文章を書く上での使いこなしについて触れたい。ほとんどはATOKに限らない内容だが、文章入力・漢字変換という煩わしい行為を少しでも滑らかにこなすために、自分が意識していることだ。

それは「ホームポジションから離れないこと」に尽きる。

マウスを使わないのは当然だが、それ以外にもホームポジションから遠いアクションは極力使わない。遠いポジションとは何か、と言うとdeleteキーと矢印キーだ。この2つを使わないようにすると、タイピングは随分と早くなる。これはプログラマーとして鍛えたことなので、信じてくれて良いと思う。

もう少し具体的に書くと、次の操作を極めるといい。

  • Ctrl + f - 1文字進む
  • Ctrl + b - 1文字戻る
  • Ctrl + p - 前の行へ
  • Ctrl + n - 次の行へ

さらに次の操作を覚えると早くなる

  • Ctrl + a - 行頭へ
  • Ctrl + e - 行末へ
  • Ctrl + k - カーソルより後ろを削除して、特殊なクリップボードへ保存
  • Ctrl + y - ”Ctrl + k”でクリップした文字を貼り付け
  • Ctrl + h - deleteキーと同等

また漢字変換については概ね以下を覚えれば良い

  • space - 次の候補へ
  • shift + space - 前の候補へ
  • option + space - 候補を次のページへ
  • option + shift + space - 候補を前のページへ

ちなみに、ここに挙げていないショートカットキーでも重要なものがたくさんあるので、時々気分転換にネットで調べてみたり、ヘルプを見てみると良いだろう。

まとめ

大雑把に言えば

  • ATOKを使おう
  • ATOKのオプション辞書も使おう
  • ショートカットキーも使おう

ということだ。実はATOKは結構高価なのだが、その価値はあると思う。特に辞書については紙で買っても高いわけで、「旅する作家」というカテゴリに近い人はATOK辞書に賭けてみるのも、いいのではないだろうか?

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

1

さて、ここまでEvernoteとScappleという2つのソフトウェアを紹介してきた。どちらも情報を集め、整理し、発想を広げるという目的で利用し、決して執筆用の道具ではない。そして、ようやく今日執筆の道具として使う2つのアプリケーションを紹介する。

  • iText Pro - 縦書き対応のテキストエディタであり、別名の無料版であるが縦書きで特定のフォーマットで書いている時に禁則処理がうまくいかず、iText Proに切り替えた。こちらはそういった意味では完璧に機能している。
  • Scrivener - こちらは英語圏では非常に有名な原稿オーガナイザー――という呼び方が的確かはわからないが、テキストエディタという言い方は不公平だと思う。はるかに多くの機能を持ち、執筆に関わるすべてのステージに対応しようとしてくれている。

b

iText Pro

iText Pro App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,400

私の場合、小説を書く時は絶対に縦書きからは離れられない。縦書き、しかも原稿用紙の枚数を意識できるレイアウトでない限り、効率よく、気持ちよく、執筆に取り組めない。小説を書き始めた時、原稿用紙に手書きしていたのが癖になっているのかもしれないし、そうでなくても長さを原稿用紙の枚数で数える文化である小説の世界でそれを意識しないことは許されない気がする。

というわけで私が執筆に使う道具に絶対的に求める機能は2つ。

  1. 縦書き対応
  2. 柔軟なレイアウト設定

レイアウトは基本的に2つを気分で使い分けている。

  • 2段組・各段が20文字×40行 - これは紙1枚あたり原稿用紙換算でちょうど4枚になる。よく、原稿執筆を狙ったアプリで原稿用紙レイアウトでの執筆を売りにしているものがあるが(iText Proしかり)、パソコンで20文字×20文字のレイアウトで書くのは一覧性が悪いように思う。目が悪くなければこの形がお勧めだ。
  • 1段組・39文字×38行 - これは文庫本の形式に近い形式(だと思う)。ある日、手元の文庫本を見ながら近いレイアウトを作ってみたのだが、これが執筆をするうえで気持ちよかったのだ。普段見る原稿は文庫本形式が多いわけで、その形で書くのは書き心地が良かった。

これらの使い分けは完全に気分。最近は後者の文庫本形式がお気に入りだ。

iText Proへの要望がある。些細なことのように見えるが以下の機能が欲しいのだ。

  • 全画面化 - 最近のMac OSXアプリでは全画面化が進められている。集中して執筆するうえで非常に重要な機能だと思う。ぜひお願いしたい。
  • テンプレートの切り替えを容易にできるよう - 先ほど書いたように、書いている最中にレイアウトを変更することがある。文庫本レイアウトで書いていて、枚数を数えたくて原稿用紙モードにしたり、その逆もある。これが現在、手間なのだ。

Scrivener

Scrivener App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥5,400

次にこちらは何とも説明しがたいアプリなのだ。できたらまず他のサイトでScrivenerについて勉強してから読んで欲しいくらいなのだが、あまりにも投げやりなので、少しScrivenerの説明を書こう。

こいつは資料の管理、章や節の管理、アウトライン管理、執筆後の各種レイアウトへの出力などを一手にやってくれる統合執筆環境だ。たとえばアウトラインを作り、その各章を執筆し、最後に容易に前後を入れ替えたりすることができる。また各章の原稿が別のテキストファイルに別れる形となるため、大量の文章を毎回扱わなくて良いという意味でも、軽快に使えるソフトウェアだと思う。断言するが、もし私が英語圏のライターだったら、間違いなくScrivenerで書いていると思う。

欠点は致命的なのだが、縦書きができない。これだけの理由で執筆の中心にはなりえないのだが、それでもなおここで紹介しているのは工夫して使っているからなのだ。それがiText ProとScrivenerを同時に紹介している理由でもある。

Scrivenerは長い文章を章と節にわけて、ばらした章や節ごとに執筆するというスタイルになっている。だからScrivenerの標準的な使い方としては

  1. アウトラインを作る - つまり章や節を作る。これで物語の骨格ができあがるはずだ。
  2. 各章などを執筆する - 英語圏ならばScrivener上で書くことができる。エディタとしても出来は良いので、横書きで良い人ならば日本語でもお勧めだ。
  3. 各章を全部繋げて出力する - ePub形式やテキスト、PDFなど多様な形式で出力することができるので、Scrivenerで構想~執筆~電子書籍作成まで一元管理できる。

問題は上の2だ。私は横書きではかけないので、どうするかというとScrivener標準のシンクロ機能を使う。Scrivenerは内部のコンテンツを特定のフォルダに書き出して、適宜同期を取ってくれる機能がある。たとえば次のような事ができる。

  1. Scrivenerで少し執筆
  2. 同期する
  3. あるフォルダに出力されたファイルを別のテキストエディタで編集
  4. Scrivenerで3の変更を取り込む

この3の行程を私はiText Proでやっている。出力すると章ごとに別のファイルとして書き出されるので、書きたい章を見つけて開いて書けばいい。また、出力先をDropboxの対象フォルダにしておけば、iPhoneから編集することも当然可能だ。私の場合、iPhone(実際に持っているのはiPod)からの編集はしないが、読みながら文章を校正するときはiPhoneからやる。縦書きで読めて編集できるアプリがあるのだ(また別の機会に)。

まとめ

さて、このScrivenerとiText Proは必ず両方を使っているかというとそうではない。Scrivenerを使うのはあくまで長編の時だけ。短編・長編での手順の違いをまとめて締めくくろう。

短編

  1. Evernoteでプロットまで作成。場合によってはScappleだけで完結してしまうこともある。
  2. iText Proで執筆。

長編

  1. Evernoteであらすじくらいまで作る。
  2. Scrivenerでプロット・アウトラインにまで落とし込む
  3. iText Proで章ごとに執筆
  4. Scrivenerで全部繋げて出力

このScrivenerは好きだから使っているという感じだ。なかったらEvernoteですべてやるだろうが、長編の原稿ファイルを1つで管理するのはあまり好きではないので、自分でファイルを分けることになるだろう。その管理をやってくれているのがScrivenerという認識だ。

Scrivenerはテキストファイル以外ならば外部エディタを使うことができる。なんとも皮肉な話である。私はテキストファイルこそ、外部エディタを使いたいのに、だ。というわけでダメ元で開発元へ要望を投げてみた。まァ、すぐには無理だろうが、「文句や不満だけブログに書く」ような人にはなりたくないので、ちゃんとできることは行動に移そうというわけだ。

2013/11/03追記
開発元へ要望を投げたところ、こんな返事が返ってきた。

It's not really possible to allow users to edit files externally because it will lead to a lot of problems in Scrivener. However, Apple added vertical editing to the OS X text system a little while ago, and it's long been on my to-do list to implement it - it's fairly complicated as I need to fully update the page view to work with it, but I do really want to get this into a future version so to accommodate Japanese and other users.
http://www.literatureandlatte.com/forum/viewtopic.php?f=4&t=24868&p=163630&hilit=vertical#p163630

大意
テキストについては外部エディタを使うことを許した場合、Scrivener側で問題が多く、難しい。なんにせよ、AppleがOSXで縦書き対応したテキストシステムを作ってくれているからScrivenerも対応したいと思っているんだ。これは長いことToDoリストに入っているよ。ちょっとばかし複雑で、実装するには全部直さなきゃいけないんだ。将来のいつかのバージョンではぜひこれを実装して、日本人を含めた多くの人に使って欲しいんだ。

というわけで、外部エディタは使えないが、縦書きに対応するということ。期待して待つことにする。ちなみに、別の担当者からは代案として Folder Sync を使おうという提案があった。それがまさに私がやっていることだ。

追記:2015年4月7日

最近はiText Proではなく、Hagoromoというアプリを使っています。いい感じなので、お試しあれ。

旅する作家の道具箱 第6回 期待のHagoormoエディタ

お試しのつもりがいつの間にか1年以上使っていたHagoromoエディタのご紹介

小説に限らず、何かを作る前には悶々と構想を練り、詳細を練り、と想像力を膨らませたりしなければならない場面が必ずある。そういう時に以前の私はノートを広げ、落書きするように思いついたことをノートに書き込んでいくことで発想を広げていった。大事なことは形式にこだわらず、ただ自由に書けること。
それを非常に自由にやらせてくれるのが
Scapple だと思う。

wpid-PastedGraphic-2013-10-26-19-30.png

1.Scapple とはなにか?

Scapple というのは本当に落書き帳だと思う。もう少し専門的な(?)用語だとマインドマップを書くためのツールに近いが、それも違う。やはり落書き帳だ。
雰囲気だけ見てもらうために、サンプルを作った。

wpid-ScappleExample-2013-10-26-19-30.png

こんな風に書いた文字を線でつないだりできる。が、右下の文字のように線でつながなくてもいい。とにかくルールはない。色を付けたり、文字の周りを四角で括ったりもできるが、それも必須じゃない。

いわゆるマインドマップツールも使ったことがあるが、自分向きじゃないと思った最大の理由は1つの枠の中に長文をかけないこと。上の例でも分かるように、数行にわたるメモがあると思うが、これをできることが Scapple の魅力だと思う。場合によってはこの1つのメモが数十行になることもある。

使うと分かるもう1つの強い魅力は書き込める範囲が非常に広いこと。ノートで言えば、A1~2くらいの書き込みスペースがあるのではないか?

2.どう使うか?

さて、実はどう使うかは先ほどのサンプルの通りだ。

wpid-1__@__ScappleExample-2013-10-26-19-301.png

プロットやあらすじを作る手前(または作っている途中)のステージで、まだストーリーがボンヤリしている場面で使うことが多い。

手順は自由だが、自分の平均的な始め方としては、まずボンヤリしているストーリーをだらだら書いてみる。で、そのストーリーで気付いた欠点や不足を回りに書いていく。たとえば上記例だと、まだ桃太郎の敵や一緒に戦う仲間がイメージできていないので、周りに敵や仲間について適当に書き足していく。で、脈絡もなく思いついたことを書いていくと、なんとなくストーリーが見えてくる。すっきりとまとまれば、Evernoteに移って、丁寧にプロットを作るし、まだ練りたいならこの場であらすじを書き、また練ればいい。

なにしろこの場で長文が書けるので、短編であればこの場であらすじ~プロットまで完成してしまうケースもある。それならそれで良い。

また、とにかく書ける面積が広いので、1つの小説につき1つの Scapple ファイルしか作らない。「人物構成用」「舞台設定用」などファイルを分けることも可能かもしれないが、今のところ1つの中に詰め込む方が、全体が見渡せて、想像力を膨らませるのには有効だと思う。

余談だが、こういう想像力を膨らませるツールとして、昔は手書きのノート、その後は Evernote、今はこの Scapple を使っている。Evernote を使っていた時は箇条書きを駆使して書き込んでいたが、想像力・発想など曖昧なものを広げていく時は Scapple の方が圧倒的に良いと思う。ただし執筆に入る前やアイディアがまとまった時は、箇条書きに直しておくとあとで読みやすかったりもする。

というわけで「Scapple で広げ」「Evernote で整理」する、というのが1つの手法として有効だと思っている。また、整理については今後の連載で触れる予定の Scrivener も有効だ。

——————————————————
Amazonで発売中

父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

旅を始める前から、会社員として働いていた時もメモなどはすべてEvernoteだった。だから小説についてもEvernoteを使うことはほとんど必然だった。

wpid-PastedGraphic-2013-10-23-17-30.png

Evernoteとは何か? というのは今更説明の必要はないかもしれないが、簡単に書けば「パソコンやスマホなどで同期が取れるメモアプリ」と思えばいい。
Evernoteは執筆のすべてのステージで使っている。

  1. 執筆前の気ままなメモ
  2. 構想を練る時
  3. 執筆中のメモ
  4. 執筆後の推敲

保存のルール

まず、保存する際のルールだけを紹介しよう。

○資料……Webサイト、雑誌、本、など外部から入ってくる情報

ノートブック:Novel Scrapbook
タグ:clip, novel, (web, email, magazine, bookのいづれか), idea

○メモ……自発的に思いついたメモ

ノートブック:Novel Note
タグ:novel, note, idea

また特定の作品に依存する資料やメモはすべて、作品名をつけたノートブックに保存する。

使い方

ここまでのルールを守ってノートを貯めていくと、いざ小説を書こうと思った時に、Evernote全体で「tag:novel tag:idea」と検索すれば、過去の自分が興味を持った資料や、思いついたネタが一覧で出てくる。その中からピンとくるものを探せばいい。

また、いざ執筆を始めたら、すぐに作品名のノートブックを作り、そこに関連資料を全部放り込む。特に旅をしているとネットで見たものや過去に貯めた資料が大半になるので、とにかくクリップしていく。そうすればネットが繋がらない時でも、資料にアクセスすることができる。

また執筆開始後はタグの使い方が少し細かくなる。すべてのノートが次の三つのどれか(極めてまれに複数)のタグを持つ

  1. document - 作品に直接関係する資料(プロット、人物ノート、舞台ノート、など。基本的には自分で作成したもの)
  2. research - 調査資料。たとえば舞台となるエリアの写真など。
  3. note - メモ。思いつきとか

Evernoteは検索の保存ができるので、それぞれのタグを含む検索を保存しておき「設定・プロット」「調査資料」「メモ」という名前ですべて保存しておく。そうすると、執筆中はこの3つの検索を行き来することになる。

まとめ

Evernoteの使い道は以下の3通りと言える。

  • 資料のクリッピング
  • メモ帳
  • プロットや人物設定などの作成資料

オンライン時に同期さえしておけば、オフライン時にもすべての資料へアクセスできる。また常日頃いろんな資料を放り込んでおくと、いざというときに役にたつ。自分が入れているような情報を適当に挙げてみよう。

またiPod touchにもすべてのノートをオフラインに保存しているため(そう、Premiumユーザなのだ)、執筆時に、常時みたいものはiPodで開きっぱなしで隣に置いておいたりもする。そうするとパソコン上で画面を行き来せずに便利なのだ。

というわけでEvernoteは紙のノートの代わりであり、スクラップブックの代わりであり、設定などを書いておく作品ノートの代わりである。

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

旅をしながら小説を書くというのはそれなりに大変のことが多い。まず気に入った道具を持ち歩けない。小説書くのにどんな道具がいる? と思う人もいるかもしれないが、構想を練ったり、頭を整理するのにノートとペンや万年筆がいる。執筆の際にはパソコンと辞書が最低限必要だ(手書きが好きだけど、やっぱりパソコンが現実的)。そして小説を書くというのは思ったよりも資料が必要なもので、いざ書き始めると机の上、横が資料の山になることもある。

と書くと、結局必要なものはノート・ペン・パソコン・辞書・資料、とやっぱりたいした道具は必要ないと思われるかもしれない。ところが神経を使う作業だけに細かい小道具の使用感の良さが作業の効率性しかり、創造性を高めてくれると思うのだ。なんとかは筆を選ばず、とは言うが、実際には気に入った筆の方が気持ちよく創作できたはずだ。

ところが旅をしながら、という条件がつくと、いろんなものを持ち歩けない。辞書は無理。ノートは持ってるけど、いつもテーブルがあるとも限らず、かえって邪魔。資料なんて持ち歩けないどころか、旅先じゃ買うこともできない。

というわけで、目指すところはパソコン1つで書けるようにすること、に尽きる。

同じような境遇に身を置く人が多いのかは分からないが、今の時代ブログなど小説以外の文章を書きながら旅をする人もいるだろうから、私なりのノウハウを共有することも意味があるだろうと思う。これから数回の投稿でどういうソフトウェアをどういう形で使っているのかを説明したいと思う。

その第一回として、今回はともかく執筆時に使うアプリを一覧にして詳細は次回以降に回そう。

  • パソコン(Mac OSX - Macbook Air)
    • Evernote
    • Scapple
    • Scrivener
    • iText Pro
    • ATOK
  • iPod Touch(iPhoneと同等だと思っていい)
    • 大辞林
    • 角川類語新辞典
    • iText Pad
    • ATOK Pad

どれも有名なものばかりなので、気になる人は調べてみるとすぐに使い方も分かるだろう。私の連載ではマニュアル的な意味での使い方は紹介せず、私がどのように活用しているか、という視点で紹介する。

<旅する作家の道具箱>連載の予定は……

第2回 Evernoteで資料から構想まで
第3回 Scappleで構想を練る
第4回 ScrivenerとiText Pro(短編と長編での執筆手順の違い)
第5回 執筆の小道具ATOKを極める
第6回 iPhone/iPod Touchは良い補助道具

という感じで進めていく予定だ。内容、タイトル、順序など、書きながら変わっていくかもしれないが、許して欲しい。また「私はこう使っている」という情報があったら教えてくれると他の人のためにもなるかもしれない。

——————————————————
Amazonで発売中
父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか