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Workawayって本当に便利な仕組みだと思うんですが、日本だと認知されていませんね。「非公認Workaway日本大使」として紹介したいと思います。
詳細は本家のサイトを見て欲しいのですが、英語が分からないという人のために本家のサイトにある Information ページを翻訳しました。そちらも合わせてご覧ください。

本家サイト:http://workaway.info
非公認の翻訳:http://kentakeshige.postach.io

Workaway.infoってなに?

Workawayにはホストワークアウェイヤー(ボランティアのことをこう呼ぶ)という2種類のユーザがいます。

###〔ワークアウェイヤーの視点〕

1日数時間ボランティアをすることで、宿と食事を提供してもらえる仕組みです。例えば長期旅行をしたい旅行者が現地でボランティアをすることで、宿泊費・食費を節約し、しかも現地の人と深く交流できるという一石二鳥を達成できます。ホストと仲良くなってガイドブックには載っていないとっておきのビーチに連れて行ってもらうことだってあるでしょう。

###〔ホストの視点〕

宿と食事を提供することで、1日数時間の労働力が得られます。しかもあなたは家にいながらにして、あなたのもとにやってくる世界中の人たちと交流することができるのです。例えばあなたが家庭菜園を持っているとして、そのメンテナンスを依頼したとしましょう。畑の手入れをしてもらえるのはもちろん、例えば相手の人と英語でコミュニケーションを取ることで英語の経験を高めたり、相手と食事をしながらその人の国のことを教えてもらうことだってできます。いつのまにか世界中に友達がいる、なんてことになるかもしれません。

要するに労働と宿・食事を交換するプログラムなのです。ただこう書くと、ただの労働と対価の交換という理解をされてしまいそうですが、実際は包括的な《文化交流》を目的としています。その文化交流の手段が《一緒に働くこと》である、と理解すると誤解がないと思います。

具体的にはどんな仕事があるの?

本当にありとあらゆる仕事があります。

  • 家のペンキ塗り・庭の柵の補修・工事の手伝いなど
  • 料理・掃除・洗濯・お買い物・ベビーシッター
  • 草取り・植え付け・収穫の手伝い・畑を耕す
  • 動物への餌あげ・フン掃除・犬の散歩
  • IT関連・ウェブサイト制作・事務仕事
  • 語学のレッスン(英語を子どもに教えたり)

なんでもありです。

登録からボランティアまでの流れは?

ここまでで、なんとなく Workaway.info についてイメージできるようになったと思います。ここで、登録から実際に初めてのボランティアをするまでの流れを書いてみます。

  1. 登録
    1. ウェブ上から必要事項を記入して、登録します。
    2. 費用の支払いを行います(1人だと22ユーロ、カップルで登録すると29ユーロ。これで2年使えます)
    3. この時点でサイトを利用できるようになりました。
  2. 初めてのボランティアまで
    1. サイトにログインし、行きたい国や仕事内容でホストを選びます。例えばベトナムで有機農業をしている農園で働く、なんてことが可能です。
    2. いくつか見つかったホストのプロフィールを見て、気に入ったホストにメッセージを送ります。通常はホストのプロフィールの中に「ボランティアに求めること」が書いてありますので、それも参考に選びましょう。ホストによっては「男性は不可」とか「未経験者OK」など明確に書いてくれている場合もあります。不安なことは全部聞くのが大切です。
    3. ホストの都合とあなたの都合(日程やスキルなど)が合えば、詳細を話し合って成立です。ホストの家に行く日や住所を聞いておきましょう。当時の緊急連絡用に電話番号を聞いておくと便利です。
    4. あとはホストの家に行って働きましょう。お互い他人同士なので、不安・不満など積極的に話し合ってください。

トラブルはないの?

まぁ、あるでしょう。

他人同士が一緒に生活し、仕事をするわけですからトラブルはあります。学校や会社と同じで、トラブルがあれば両者で話し合って解決するというのが基本です。よくあるであろう、トラブルとアドバイスを書いてみます。

  • 仕事がつらい!
    • 「1日5時間って言ってたのに8時間は働かされている!」とか「力仕事はないって言ってたのに、力仕事ばかり……」なんてときはホストに相談しましょう。忘れちゃいけないのは、これはボランティアであり、文化交流だということ。あなたの主張ばかりを押しつけて「絶対5時間以上は働かない」と戦うのではなく、「もし働く時間が長いなら週5日の予定を週に4日にしてもらえない?」とか「今日は頑張るから明日は休ませて」とか、譲り合って解決しましょう。
  • 食事が合わない
    • まず、勘違いしやすいのはホストは調理係ではありません。本サイトの中にも書かれていますが「料理もシェアされるべき家事」であり「交換すべき文化」のひとつです。レストランではないので「文句を言うなら自分でやる」くらいの気持ちが必要です。
    • あなたに好き嫌いがあるならば、事前に話し合っておきましょう。
  • セクハラ・パワハラなど
    • 女性がひとりでボランティアをするケースなど、不安に思う人もいるでしょう。こればかりは絶対安全な方法というのはありません。油断しない・隙を見せないなどに加えて、ホスト選びを慎重に行うしかありません。
    • ホストを選ぶ際に家族で住んでいる人、子どもと一緒に住んでいる人、など安全そうな人を選ぶのが良いと思います。そのひとつの指標として、他のワークアウェイヤーが書いているホストのレビューを読むといいと思います。

こんな風に活用しよう(ワークアウェイヤー編)

1.お金はないけど世界一周の旅をしたい

ケース:昔から夢だった世界一周。今こそチャンスだから行きたいのだけど、貯金が心許ない。今の貯金だと、駆け足で回る世界一周になりそうだな……。

世界一周(に限らず長期の海外旅行)で一番お金が掛かるのは宿代と食費。言い換えれば、この2つが掛からなければ交通費と観光費用しか掛からないわけです。そこで長期滞在したい国では Workaway を活用しましょう。旅の前に登録だけは済ませておいて、あとは行き当たりばったりでOKです。

「そろそろヨーロッパに入るけど、物価高いなァ」

なんて思ったら、すかさず Workaway で行きたい国のホストを探して連絡しましょう。とりあえず1~2週間くらいでアポを取り、居心地が良ければ交渉して延長するのもいいかもしれません。海外旅行の醍醐味は観光地巡りよりも、現地の人の文化を見ること。Workaway なら見るだけでなく、どっぷりと浸り体験することができます。

ただ観光地を回る旅よりも「イタリアで1ヶ月ブドウ農園で働いた」旅の方が思い出話が面白いと思いませんか?

2.転職で手に入れた1ヶ月の休みで英語の勉強をしたい

ケース:転職を機に有休消化で1ヶ月の休みを手に入れたゾ。転職先の仕事で英語を使う機会が多そうだから、英会話スクールでも通おうかな。でもせっかくの休みだから海外旅行もしたいし……。

なんて人は Workaway で英語圏の国に行こう。海外旅行をしながら、確実に英会話スクールよりも身になる英語を学べるはずだ。例えば「ビーチ沿いのゲストハウスのお手伝い」なんてホストを見つければ、半日ゲストハウスの手伝いを通じて英語力を鍛え、空いた時間はビーチでカクテルでも飲んでいればいい。

しかも可能ならば、あなたの職種に近いジャンルの仕事を選ぶことで「すぐに仕事で活かせるボキャブラリー」を得ることもできる。例えばIT系の仕事をしているのなら、それに関連したホストを探そう。嫌でも生きた英語を覚えられる。

英語は使うのが1番の練習。最低限の知識があるなら(日本人はみんなある!)、思い切って現地に飛び込んでみよう。なんとかなるよ。本サイトの言葉を借りるなら「滞在期間を終える頃には英語で夢を見るようになるかもネ」ってなもんだ。

3.実際に有機農業をしている人のスキルを学びたい

ケース:農業系の大学に通っていて、有機農業について勉強しているが、実際にそれを職業にしている人の話を聞いてみたい。体験してみたい。

語学の勉強ばかりが Workaway の強みじゃない。その仕事自体のスキルを学べるのも特徴だ。

ホストによっては「すでにスキルがある人」と限定しているケースもあるので必ず確認をしてほしいが、未経験者OKというホストも多いんです。また「スキルはないけど、長期滞在するから教えて」などとお願いすれば受けてくれるホストも多いでしょう。

こういったスキルの学習もちゃんと Workaway で推奨されていることです。未経験であることを恥ずかしがらずに思い切って飛び込んでみよう。

こんな風に活用しよう(ホスト編)

ボランティア側のことが紹介されることが多い Workaway ですが、実はホストとしても凄く役に立つサービスなんですよ。以下のケーススタディにも挙げてますが、英会話スクールでマンツーマンレッスンをやるくらいなら、英語ネイティブの外国人を家に招き入れて最大5時間は自分専用の先生にすることだって可能です。

しかも日本は物価が高く外国人が旅行しづらい国です。みんな日本で Workaway したがっていると思います。

1.自宅の家庭菜園のメンテナンスが大変で……

家庭菜園に興味があって、近所で大きめの畑を借りたものの、毎日のメンテナンスが大変。そもそもひとりでやっていると疲れるしモチベーションも下がってしまう。

Workaway.infoのホストとして農業のスキルがある人(あるいは興味がある人)を募集しましょう。ひとりでやるよりもみんなでやった方が楽しいはず。難しいことをお願いするのでなければ、スキルがない人でもOKだと思います。最初にやるべきことを教えてあげれば大丈夫でしょう。ぼくらも未経験の仕事を任されたことがありますが、なんとかやるものですよ。

2.娘を英会話スクールに通わせたいんだけど……

大学で海外留学したいと言っている高校二年生の娘。留学前に少しでも英語のスキルを上げたいから英会話スクールにでも通わせようと思っているんだけど、なにしろお金が掛かるんだよなァ。

実は日本人のホストに1番オススメしたいのがこの使い方。日本人は英語を6年も勉強しているけど話せない人が多い。これは決して知識が足りてないのではなく、経験が足りていないだけ。

僕だったら Workaway.info で家事手伝いをする女性(このケースは教える相手が娘だから女性がいいと思う)を募集します。メインの仕事は「娘との交流」にしてもらい。あとは家の掃除や食器洗いみたいな雑用をお願いしてもいいのでは? Workaway の基本的な方針は1日5時間程度の仕事ですが、何も必ず5時間埋めなくちゃいけないわけじゃない。例えば毎日2時間くらい娘と雑談してもらい、その時に間違った英語や言い回しを正してもらうって感じでもいいわけです。

日中はボランティアの人は自由時間にしてあげて、家でゆっくりするなり観光するなりしてもらい、夕方は団らんしながら英語のレッスン。家事も少し手伝ってもらえば毎日の生活にゆとりが出るかもしれません。

3.自分のプロジェクトの Web サイトを作りたいんだけど何からやっていいか……

例えば小さなペンションを経営していて、ペンションを紹介する Web サイトを作りたい。だけど知識がなくて、専門の会社に頼むと凄く高くて払えない……。

Workaway で IT 技術とデザインスキルのある人を募集しましょう。こればかりはスキルがある人でなければいけませんので、ちゃんとそのことを伝えてください。1日5時間、あなたの Web サイトのためだけに頭を悩ませてくれる仲間を得られるんです。こんなありがたいことはないですよ。

これって普通に専門企業に頼むと1日数万円も取られることなんです(僕が近い職種でした)。でもボランティアからしたら、宿も食費も高い日本にゆっくり滞在できて、しかもあなたと交流することで、日本をより知ることができる。

まとめ

1日数時間働くことで、タダで宿泊・食事ができる Workaway 、空き部屋と食事を提供するだけで、世界の人々と一緒に働けるWorkaway 、どちらの視点で見ても凄く面白い仕組みだと思います。

グローバル社会とか、日本人の英語力とか、外国に行くことがステータスになっている昨今ですが、その有力な選択肢のひとつとして Workaway を活用されてはいかがでしょうか?

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父の筆跡・秋明菊の花びら、ほか

普段、短い小説を書くことが多い。古くさく、伝わりにくい表現だと思うけど、原稿用紙換算で30~60枚くらい。いわゆる短編小説。数年前に新人賞を取ったきりになっているので、どうしても公募の新人賞を受賞したい。というわけで、長い小説を書きたいと思った。

短い小説の賞もあるし、それに挑戦すれば良かったのだけど、1度ちゃんと長編を書いてみたいという思いもあった。で、書いたのが現応用し換算で270枚。超長編というほどではないけど、出版すれば1冊の本になるくらいの長さ。

旅をしながら書いていると、毎日違った場所に座って書くことになる。安宿を点々としているので、部屋に机と椅子など望むことも出来ず、執筆のほとんどはベッドの上。あるいは電車の中。たまに喫茶店だけど、それはほとんどない。ロビーがあるホテルだと、ロビーで、階段に座って書いたこともある。

どうにか自分をONモードにして書く。

旅しながら長い作品を書くのは大変だ。

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時代と共に消えゆくものというのは必ずある。流れは流れとして受け入れなくてはいけないのだけど、やはり寂しいとも思う。

そう思うものの1つが万年筆だ。

最近毎日新聞で万年筆の記事があった。便乗する形で書いてみたい。

続きを読む 毎日新聞で万年筆の記事があった

HagoromoというMacOSX用のエディタが現在進行形で開発されている。

Hagoromo

今はまだβ版であり、本格利用は勧めないとのことだが、フライングして実は使い始めている。今まではiText Proというアプリを利用していたが、全画面ができないという、人からした随分と些細な理由でHagoromoに乗り換えた。

まだβ版で不具合が怖いとも思うのだが、今のところ大した問題は発生していない。

エディタに求めている機能は多くない。気持ちよく、滑らかに使えればいい。自動保存あたりはしっかりやってくれるとありがたい。検索などは高機能である必要もない。

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世界新聞で連載中の「世界一周小説FACTORY」にて第2段の作品が公開されました。

ボールペンは旅をして後編はこちら)」

10分そこらで読み終わる短い作品です。
トイレのお供にでもいかがでしょうか?

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タイに36年いるというオーストラリア人が経営するゲストハウス。タイの中でもかなり田舎にあり、静かで、タイらしさと外国の洗練された洒落っ気が混じり合う不思議な場所。ここは本当に良い。住める。
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タイとミャンマーの国境にあるメーソットという町。
ミャンマーに行こうとするも、自分らのバイクでの入国を認めてもらえず、タイに居残った。偶然見つけたホテルが安くて居心地がよかったので、まァ、よしとする。

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タイの田舎町メーラノイでの作業場。
見た目には静かで落ち着いた場所に見えるのだけど蚊が多い。長く集中できる気はしない。日中なら影になって居心地がいいかもしれない。

ここで会った人にバナナの葉で巻いた、タイの葉巻をもらい。それを吸い吸い作業。
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旅の最中、昭和について学ぼう、などと決意をしたものの、日本語の本を自由に買える環境にもなく(旅の途中なので)、当然の結論としてAmazon Kindleストアにて昭和史を語る本を探してみた。

本当は当時の生活感や国民側の動きを学びたかったのだけど、まずは基礎知識として「お上の動き」を学ぶことにし、この本を手に取った。

続きを読む 【書評】昭和史(半藤一利)

随分前から付き合いのある作家さんがブログでブックオフについて呟いているのを見て、改めてブックオフについて考えてみた。私はマーケティングの専門家でもなければ、業界の構造を把握した専門家でもないので、何か結論を出す気持ちは毛頭ないが、何となく怖いもの見たさというか、出しゃばり根性で自分なりの考えを書いてみたい。

続きを読む ブックオフ・古書店、雑感

日本語を使う以上、手書きで言う筆を選ぶという行為に近いのがIME、つまり漢字変換ソフトを選ぶという行為だ。何しろ漢字変換に時間がかかれば、執筆に時間がかかる。漢字変換に頭を使えば、大事な作品に頭が使えなくなる。

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まァ、多少大袈裟に書いてはいるけれど、それくらいIMEは重要だと思う。で、現時点でのMacOSXでの選択肢は……

  • ことえり - MacOSXに標準でついているIME。Windowsの標準IMEほどダメではないと思うが、やっぱり不足を感じる。
  • Google日本語入力 - これは業界的には新参者のIMEだ。名前の通り、Googleが開発しているわけで、これはつまりGoogleが知る限りのWebサイトや検索ワード情報を使い、また培ってきた文章解析技術を元に漢字変換の世界に参入してきたわけだ。漢字変換能力もことえりより随分よく感じるし、いくつか他のIMEでは見かけない機能も盛り込まれている(例:zkと入力すると、上矢印になる、など)。これが実は非常に使い勝手が良く、実は私はずっとこれを使っていた。物書きじゃなければ、または物書きでも、十分に使えるレベルだと思う。
  • ATOK - 言わずと知れたIMEに力を注いでいる会社のIME。漢字変換の能力は非常に高く。長く文章をタイプして、一気に変換をすると、文法なども加味して、非常に的確に変換してくれる。有名な「貴社の記者が汽車で帰社する」も一発だ。

というわけで、結論として私は少し前までGoogle日本語入力を使っていて、今はATOKを使っている。わざわざ大金を払ってATOKに移行した理由を語ってみよう。

漢字変換能力の高さ

これはまずすぐに実感できた。もちろん使い始めはユーザ辞書が貧弱で「慣れたIMEの方がいいな」と思いがちだが、少し使っているとIMEが学習し、みるみる自分の入力についてきてくれる気がする。

辞書機能

実はこれが超目玉機能だと思っている。そして「旅する作家」という立場で考えた時、圧倒的な魅力なのだ。この連載の第1回でも書いたが、作家の道具の中で持ち歩けない、旅で困るのが辞書だ。本来であれば、会社別の複数の辞書に加え、国語辞典以外にも類語辞典などが欲しいが、どうもパソコンで使いやすい辞書がない。

仕方なしに最初はiPod touchに大辞林と角川類語新辞典をインストールして、iPodを辞書端末として使っていたが、軽快にタイプしているときに両手をキーボードから離してiPodを触るという行為がいかにも煩わしかった(でも辞書をインストールしたことは後悔してない)。

このATOKは追加購入が必要だが大辞林や広辞苑、または類語辞典といった辞書を買うことで、漢字変換の最中に意味を調べることができるのだ。
サンプル画面を用意してみた。このように、「たとえば」と入力し、変換を確定する前にコントロールキー+wと打つと、大辞林の結果が表示される。

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同様にコントロール+aで類語辞典(これも別売)が表示されるので、他の言葉を探している場合などにテキストエディタから離れることなく類語を探し、その類語に対する大辞林の結果を見ることができる。

間違った日本語の指摘機能

これは「このために欲しい」というほどのものではないけれど、補助的にあると安心感があるかもしれない。

ATOKは間違った日本語や、好ましくない日本語を指摘しくれる。たとえば”の”が続くような文章「この車の中のシートの上に鞄がある」といった文章をタイプすると、「”の”の連続」と注意してくれる。これくらいの文章はIMEに注意されなくても、きれいに書きたいものだが、つい見落としてしまった時などにありがたい補助だ。または敬語・ら抜き言葉なども注意してくれるので、急いでいて漏らしてしまった、なんてときに助けてくれる。

使いこなすために意識するたった1つのこと

さて、ここまでATOKの魅力について書いたが、文章を書く上での使いこなしについて触れたい。ほとんどはATOKに限らない内容だが、文章入力・漢字変換という煩わしい行為を少しでも滑らかにこなすために、自分が意識していることだ。

それは「ホームポジションから離れないこと」に尽きる。

マウスを使わないのは当然だが、それ以外にもホームポジションから遠いアクションは極力使わない。遠いポジションとは何か、と言うとdeleteキーと矢印キーだ。この2つを使わないようにすると、タイピングは随分と早くなる。これはプログラマーとして鍛えたことなので、信じてくれて良いと思う。

もう少し具体的に書くと、次の操作を極めるといい。

  • Ctrl + f - 1文字進む
  • Ctrl + b - 1文字戻る
  • Ctrl + p - 前の行へ
  • Ctrl + n - 次の行へ

さらに次の操作を覚えると早くなる

  • Ctrl + a - 行頭へ
  • Ctrl + e - 行末へ
  • Ctrl + k - カーソルより後ろを削除して、特殊なクリップボードへ保存
  • Ctrl + y - ”Ctrl + k”でクリップした文字を貼り付け
  • Ctrl + h - deleteキーと同等

また漢字変換については概ね以下を覚えれば良い

  • space - 次の候補へ
  • shift + space - 前の候補へ
  • option + space - 候補を次のページへ
  • option + shift + space - 候補を前のページへ

ちなみに、ここに挙げていないショートカットキーでも重要なものがたくさんあるので、時々気分転換にネットで調べてみたり、ヘルプを見てみると良いだろう。

まとめ

大雑把に言えば

  • ATOKを使おう
  • ATOKのオプション辞書も使おう
  • ショートカットキーも使おう

ということだ。実はATOKは結構高価なのだが、その価値はあると思う。特に辞書については紙で買っても高いわけで、「旅する作家」というカテゴリに近い人はATOK辞書に賭けてみるのも、いいのではないだろうか?

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