タイピングの速さというのは物書きにとってもはや武器です。別に化け物みたいに速くなる必要はありません、要は書いている本人がストレスを感じず、スムーズにタイピングできればいいのです。

「今日は指を鍛える以外」のタイピングを速くするコツをご紹介します。

ATOKを使って速くタイプするためのコツを書いていきたいと思う。どれも超絶テクニックというわけではないが、ちょっとした心構えで少し速くうてるような、小さな小さなコツだ。

続きを読む ATOKで少しだけ速く打てるようになる4つのコツ

iOS8がリリースされて「しばらく様子を見てよう」と思ったら、いくつかの魅力的な機能を見つけて、ついアップデートしてしまいました。使い始めて数日ですが、私的な注目機能とその感想をご紹介。

コントロールセンターの強化

コントロールセンターからEvernoteにアクセス

これが究極に便利です。iPhone・iPod(私はiPod touchユーザです)を利用中に、上から下にスワイプすると出てくるこのコントロールセンターでEvernoteのノートを作成できるようになりました。拍手。

写真を見てもらえば、操作感は想像できるでしょう。

Kindleの本の切り替え

なんと最近読んだ3冊の本にコントロールセンターから直接アクセスできるようになりました。

わたしの場合、常に3冊を平行して読んでいます(上の写真はちょっと例外なのですが……)。

  1. 英語の本
  2. 日本語の本
  3. ガイドブックのPDFなど

読書が大好きなので、いつも日本語の本を読んでいるのは当然として、英語の勉強も兼ねて平行して英語の本も読んでいます。そして、旅をしているのでガイドブックなどチョコチョコ使うわけです。

今までだったら、Kindleを立ち上げて、いちいちライブラリに戻って、読みたい本を探して、開いて……、と面倒だったのですが、これで1アクションでアクセス可能に。拍手

サードバーティーキーボード対応

なんとAppleがサードパーティーのキーボード開発を可能にしてくれました。ということはATOKも? と期待して待ってみたら、やっぱり公開されましたね。

ところがどうも不評の様子。調べてみたらATOKが悪いわけではなさそう。苦しいAppleの制約の中で、もがいているようです。気になる問題としては……

  • ATOK Passport未対応 ▶ 毎月払っているのに、また金取るのか! (Appleの制約なので仕方ないのですが……)
  • インライン入力できない (これもAppleの制約ね)

少なくとも後者が対応されない限りはインストールしないことにしました。前者は……、う〜ん。

でもとにかくATOKさんお疲れさまでした。応援してます。

カメラの強化

いろいろカメラが強化されています。iOS8のカメラを見て、「うん、普段のカメラはiPhone/iPod touchでOK」と言えるようになりました。魅力を感じた機能は……

  • 露出のマニュアル調整が可能に
  • フィルタがいい感じ

全般的にGood

全体的に私は満足してますよ。はい。

〜編集後記〜

イタリアにいるせいかパスタを作るのがうまくなりました、たぶん。

はじめに

Eernoteを使い始めて5年ほどになります。割と早い時期にPremiumユーザになって以来、延々有料会員です。

ノートの数は10,000ほど。本当に良いサービスだと思っています。

長く使っている中で使い方も安定してきたので、管理方法を共有してみたいと思います。改めて自分の中で整理してみたいと思ったのも、この記事を書く理由だったりします。

利用環境と用途

Evernote関連で利用するアプリは……

  • Evernote for Mac
  • Evernote for iPhone
  • Evernote WebClipper
  • Skitch
  • ATOK Pad

いろんなサードパーティーアプリを使っていた時期もありますが、標準系が1番です。いろいろアプリを浮気する暇があるなら、クリエイティブなことに頭を使いましょう。

Evernoteの利用シーン

あらゆるメモで使いますが、主な用途は

  • 小説を書くためのメモ
  • ブログを書くためのメモ
  • その他、何でも業務上のメモ
  • 旅行情報のメモ
  • 思いついたアイディアなど(特に小説のアイディアの断片メモ、あるいはネタになりそうなニュース記事のクリップ)
  • なんとなく記録したい情報

とりあえず何でも入れるというのが確固たる方針です。後で「ない!」と嘆くくらいなら、多すぎるくらいの方がマシ。そう信じています。

方針

情報を入れるときに負荷の小さい方法が理想です。だけど最低限の管理はしないと「いざ使おう」と思ったときに見つからなくなってしまうので、軽いルールを持ちつつ、あまり固くならないのが大切。

長く使っていると頻繁に使うタグやノートブックと、ほとんど出番のないものが明確に分かれてきます。あまりに使わないものは不要なので定期的に削除かやり方を変える。よく使うものはさらに工夫することで、より便利になったりもします。

Evernote利用の流れ

  1. Inbox(規定のノートブック)に保存
  2. 週に数回Inboxを処理して、空にする(ノートブックの振り分けとタグ付け)

ノートブック

ノートブックに関しては基本的に4種類に分かれます。

  • Inbox
  • Notes
  • Scrapbook
  • (その他プロジェクト毎に)

それぞれを説明していきます。

Inbox
すべてのノートがここに保存されます。ウェブでクリップしたノート、メールを転送したノート、思いついたアイディアも、大事な書類のスキャンも、とにかくここ。GTD(Get Things Done)を知っている人はこの辺の考え方には慣れていると思います。そして、定期的に ”処理” をします。処理については、他のノートを見れば自ずと分かるかと……。
Notes
自分で書いたメモ・思いついたノートなど、とにかく「自分で書いたもの」はここに入れます。例えば本を読んでメモしたものも ”自分で書いている” のでここです。このノートブックには自分の意思が込められたノートばかりになります。このノートブックはいわゆる物理的なノートに近いです。
Scrapbook
名前の通り、何かスクラップしたものはここに入ります。新聞の切り抜き、Webサイト、紙の書類をスキャンしたデータ、本の気に入ったページの写真など。自分で書いていない資料はすべてここに入ります。例えば、誰かから受け取ったメールをEvernoteに保存するときもここ。自分の意思があまりこめられていないものです。
その他プロジェクト毎に
プロジェクト毎のノートブックです。例えば小説を書く際に、1作品=1ノートブックで管理します。じつは自分の場合、「プロジェクト」と呼んでいるものは小説と旅行くらいのものです。その他のいわゆるプロジェクト的なもの、例えばサラリーマン時代の業務はタグでまとめられています。わたしの場合、資料とメモを網羅して眺めたいんですね。特にうまくいっていないときに……。検索して要点を探したいのではなくてダラダラと眺めたい。だから、ひとつのノートブックに分けておきたいんですね。プロジェクト毎、というよりも創作ノートくらいに捉えているかも。

長くなりましたが、本当ならばInbox/Notes/Scrapbookだけで良いと思っています。例外的にプロジェクトノートブックが時々発生するだけです。

さらに言えばNotesとScrapbookを分けるのも本当なら不要です。タグのセクションで説明しているとおり、タグで区分けできるから……。だけど、一応分けているのはなんとなく、本当になんとなく分けておきたかっただけです。これを書きながら「一緒にしようかな」と思っているくらい。

タグ

絶対に外さない大事なタグと、割と大事なタグと、おまけ的に付けているタグがあります。

絶対に外さないタグ = Context

これらのうち、少なくとも1個は必ずつきます。例外としてclip系だけはclip+子タグをセットで必ずつけます。

  • clip - 何らかの情報をスクラップしたもの
    • web - ウェブをスクラップ
    • email - メールをスクラップ
    • paper - 紙媒体をスクラップ(チラシとか)
    • newspaper - 新聞をスクラップ
    • screen - 画面コピー
  • document - 資料(メモではなく、なんらかの意思で自力でまとめたもの)
  • meeting - 会議メモ(ホワイトボードの写真・議事録・個人的なメモなど、会議をキャプチャしもの)
  • note - ただのメモ。思いつき、アイディアなど
  • project - GTDでいうプロジェクトにあたるノート。1プロジェクトに1ノートで、目的・ゴール・計画を1ノートにまとめる
  • review - 本・映画・音楽なんでもレビュー系
  • wannado - 読みたい本・見たい映画・聴きたい音楽・登りたい山・買いたい物、などのリストにつけている

複数のタグがつくこともあります。例えば、ウェブサイトをクリップして、そのサイトに関連したアイディアがあった場合は clip, web, note などのようにつけます。

割と重要なタグ = Organization

どの組織に属するノートかを表します。例としては

  • 社名
  • 部署名
  • チーム名
  • 参加している勉強会の名前
  • ワークショップの名前

これらは、検索するときの絞り込みですごく役に立ちます。個人的なノートにはつかないですね。ちなみにいまのわたしの場合は……

  • 過去在籍した会社の社名
  • 小説の勉強会の名前

くらいしかないです。細かく管理する気はないので、無理して部署名・チーム名をつける必要はないです。

おまけ的につけているタグ = Keyword

これはただのキーワード。たまに整理しますが、基本的に思いつくままにいれています。あくまで例ですが……

  • guiter
  • bicycle
  • motorbike
  • car
  • lifehack
  • etc

説明の必要もないですね。ギターに関するノート・バイクに関するノートなど、興味に応じてつけています。私の場合は80個くらいこういうキーワードが並んでいます。

ポイントは完全を目指さないこと

例えばギターに関するサイトをクリップしたときに、guiterタグをつけ忘れてしまうこともあると思います。それでいいです。どうせそのサイトには「ギター」というキーワードがあるでしょうから、「ギター」と検索すればいいんです。じゃ、何のためにつけているか、と言えば「念のため+時々眺めてみる」ためです。

タグについてまとめ

ノートを探すときにこれだけでほぼ確実に見つかります。キーワードは完全じゃないし「本当に見つかるの?」という疑問もあると思います。実際、検索を完璧にするためにもっと工夫することも可能ですが、これ以上管理レベルを上げると、管理に追われることになり、非生産的です。

だいたいノートを探すときに以下のようなことはぼんやりと分かっているはずです。

  • ネットで見た情報か、自分で書いたメモか、新聞でみた記事か……
  • どの組織に関するものか
  • いつ頃メモしたか?
  • 画像のある・なし

この辺を検索キーワードにいれてあげればいいんです。「今年のノートで、ウェブをクリップしたもので、○○っていう言葉が入っていたはず」くらいで絞り込んで、パーッと眺めていれば数分と掛からずに見つかります。

工夫のあれこれ

基本的な管理方針は上記までで終わりです。ここからは細かい工夫やポリシーなどをご紹介しましょう。

ノートブックもタグも英語オンリー

正直、ノートブック・タグに日本語を使う気にはなれません。さらに言えばノートブック・タグの最初に番号をつけたり、記号をつけるのも嫌。

全部英語でつけておけば、サジェストも必要十分に機能します。ノートブックの名前やタグの名前など、適当にタイプすれば、ほとんどの場合適切なタグがサジェストされます。

ノートブックの並び順を管理するために番号をつけるのも無意味。よく使うノートブックなどはショートカットに並べたいように並べればいいだけ。だいたい全部のノートブックをいつもフル活用しているわけがないんです。例えばわたしの場合、頻繁に使うノートブックは数個。タグも数個。そういうものはショートカットに置いておけばいい。そういうときに生半可ノートブックに番号がつけられていたりすると邪魔です。

ショートカットキーはフル活用

ショートカットキーはよく使います。

例えば画面左にあるEvernoteのショートカットの上から5個は Command + 番号 でアクセスできます。前のノート、次のノートなども、1発で移動できる。Evernoteを触っているときにマウスを触ってしまったら負けだと自分に言い聞かせていた時期もありました。

今ではそこまで神経質ではないものの、その頃に鍛えたおかげでだいぶ早く操作できています。例えばあるノートブックが見たいときマウスでそのノートブックを選ぶから、先ほど書いたようにノートブックを順序よく並べたくなるんです。Command + j でノートブック名を入力すれば、一発でそのノートに行けるし、あるノートを特定のノートに移動させたいときは Command + Control + m でOK。ノートブック名が英語ならば、日本語モードに変換しなくてもいいので、更に早いしミスが少ないですね。

この辺の感覚はオタクですね。はい。

ノートリンクは活用する

情報をまとめる際にフル活用します。

例えば小説を書く際の資料などは最初にたくさん集めてきて、整理するフェーズで目次ノートを作ってしまいます。そうすると執筆中はそこを眺めているだけで、「ああ、こんな資料あったな」と気付かされます。また、この目次ノート自体にもメモを書き込めるので、思いついたことを書き留めたりも。

検索の保存をフル活用

検索の保存もフル活用。そして保存した検索をショートカットに置いておきます。

例えば……

  • GTDのProjectリスト
  • 未完了のタスク
  • 小説のアイディア(タグ=idea + novel)

検索は「除く」検索を活用する

検索を便利に、かつ素早く済ますために、ピンポイントで検索することを目指して管理している人をよく見かけますが、諦めて曖昧に探すことを覚えましょう。

曖昧検索の第1歩は「除く」検索です。

何かのメモを探すときに「あれ、会議のメモだったかな、手書きで書いたっけ、いや……」と曖昧になったとき、思いつく限りのタグやノートブックを除外していきます。

「少なくともスクラップじゃないから -tag:clip

「今月のノートではないから -created:day-30

「絶対に前職に関連したメモじゃないから -tag:前職名

「ん、そういや画像は絶対に入っていないはず -resource:image/*

「仕事に関することだから、バイクってキーワードはないでしょ -バイク

というように、結果を見ながら除外キーワードを足していきます。適度に検索結果が少なくなってきたらあとは目視で探しましょう。100件くらいの目視ならすぐです。

慣れると、こういう除外を含めて、少しずつ絞り込んでいく作業がすごく早くなります。

まとめ

すっごく長く書きましたが、実際のところまだ語り切れた気がしないですね。さらにいえば、自分自身もまだ辿り着いたっていう感覚がないです。Evernoteへの不満や要望もあるし、自分のやり方にも不満もあります。

が、これで今はうまくいっています。

ひとつのマイルストーンとして、今はこうやっているというのをまとめてみました。今後もEvernoteの使い方については思いついたら書いていきますね。
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ときどきこういった記事を見かけて、個人的には楽しませてもらっているので、自分も恩返しがてら書いてみようと思う。

世界一周中の小説書きがどういうアプリを使っているか、と思えば少しは面白いかな、と。

ちなみにタイトルに嘘がある。本当は iPhone ではなく iPod touch なのだ。まぁ、ほとんど一緒だし、iPhone と言った方が分かりやすいだろうと思ってやったことなので勘弁してほしい。

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まず配置のこだわりとして右手の親指が届きやすい場所によく使うアプリがある。だから最も左上の届きにくい場所には日付を表示するだけで、滅多に開かないカレンダーが置かれている。旅をしていると予定って全然なくて、今日の日付が見たいだけだったりする。

利用頻度が高いアプリだけ紹介

ATOK Pad

これは高かったけど本当に入れて良かった。変換が便利、ということもあるが、それ以上にオフラインでEvernoteに入力するツールとして最高だと思う。

FastEverのようなアプリも使っていたことがあるが、あれは保存するとオフラインで見えなくなる。つまりオフラインで追記も参照もできない。

Camera

言うまでもない標準アプリ。いろんなカメラアプリがあるけど、標準が使いやすい気がする。

Any.do

タスク管理アプリ。基本的にタスク管理が好きで、今まではRemember the Milkを使っていたが、旅中はもっとシンプルなやつでいいな、と思い直してこれを使い始めた。仕事でがんがん使おうと思ったら不足だけど、旅の間は問題なさそうな感じ。

Evernote

有名なクラウドメモアプリ。昔から使っているが、旅の間も利用頻度は凄く高い。見かけたもののメモから、航空券やネット予約した電車の情報などを、何でも保存している。

旅先で名刺やパンフレットなどをもらったときも写真を撮って返すようにしている。捨てるのはエコじゃないし、写真があれば十分だから。

Kindle

途中から必須アプリになった。旅先で本が読める幸せといったら……。

CamScanner

スキャンアプリ。パンフレットやチケットはこれで撮ってからアップ。面倒なときは Camera アプリで撮っちゃうこともあるけど、見やすさが違う。

Feedly

暇つぶし用のRSSリーダー。これでニュースや Gigazine などの情報系サイトなどを大量に読んでいる。と言っても、正確にはここで読むことはなくて、ボタン長押しで次に説明する Pocket に保存させて、あとで読む。

Pocket

オフラインでサイトを読むための、いわゆる “あとで読む” 系のサービス。長く使っていて重宝している。旅をしているとネットが遅いことが多いので、見たいなと思ったサイトはとにかくここに保存。

辞書系アプリ(Longman英和・大辞林・新類語)

個人的には必須アプリだと思ってる。英和はもちろん、本を読んでて気になった日本語もちゃんと調べる。ネットがあればネットの辞書でも良いのだけど、旅をしているとネットがないのが基本。しかも圧倒的に早い。

SNS系(LINE・Facebook・Twitter)

まぁ、定番だから。

まとめ

旅をしていて、アプリに一番求めるのはオフライン機能の充実。

例えばニュース系アプリは、どんなにオシャレでも、情報がまとまっていても、有益な情報を出していても、1記事見るたびにネットに繋がる設計のものはいらない。最初に少し待たされてもいいから、全部読み込んでくれないと困る。そうすれば、朝、歯でも磨きながら読み込みを待てばいい。

メモアプリもそう。ATOK Pad はオフラインで書けて読める。Evernote 公式アプリももちろんそうだけど、メモを取りたいと思ってから書くまでの時間がかかる。辞書もオフライン必須。

日本にいると回線が速いのが当たり前で、オフライン機能の必要性は今ほど感じていなかったけど、日本のように(というか東京のように?)回線が安定していても、やっぱりオフラインで使いやすいアプリが、良いアプリだと思うんだな。

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日本語を使う以上、手書きで言う筆を選ぶという行為に近いのがIME、つまり漢字変換ソフトを選ぶという行為だ。何しろ漢字変換に時間がかかれば、執筆に時間がかかる。漢字変換に頭を使えば、大事な作品に頭が使えなくなる。

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まァ、多少大袈裟に書いてはいるけれど、それくらいIMEは重要だと思う。で、現時点でのMacOSXでの選択肢は……

  • ことえり - MacOSXに標準でついているIME。Windowsの標準IMEほどダメではないと思うが、やっぱり不足を感じる。
  • Google日本語入力 - これは業界的には新参者のIMEだ。名前の通り、Googleが開発しているわけで、これはつまりGoogleが知る限りのWebサイトや検索ワード情報を使い、また培ってきた文章解析技術を元に漢字変換の世界に参入してきたわけだ。漢字変換能力もことえりより随分よく感じるし、いくつか他のIMEでは見かけない機能も盛り込まれている(例:zkと入力すると、上矢印になる、など)。これが実は非常に使い勝手が良く、実は私はずっとこれを使っていた。物書きじゃなければ、または物書きでも、十分に使えるレベルだと思う。
  • ATOK - 言わずと知れたIMEに力を注いでいる会社のIME。漢字変換の能力は非常に高く。長く文章をタイプして、一気に変換をすると、文法なども加味して、非常に的確に変換してくれる。有名な「貴社の記者が汽車で帰社する」も一発だ。

というわけで、結論として私は少し前までGoogle日本語入力を使っていて、今はATOKを使っている。わざわざ大金を払ってATOKに移行した理由を語ってみよう。

漢字変換能力の高さ

これはまずすぐに実感できた。もちろん使い始めはユーザ辞書が貧弱で「慣れたIMEの方がいいな」と思いがちだが、少し使っているとIMEが学習し、みるみる自分の入力についてきてくれる気がする。

辞書機能

実はこれが超目玉機能だと思っている。そして「旅する作家」という立場で考えた時、圧倒的な魅力なのだ。この連載の第1回でも書いたが、作家の道具の中で持ち歩けない、旅で困るのが辞書だ。本来であれば、会社別の複数の辞書に加え、国語辞典以外にも類語辞典などが欲しいが、どうもパソコンで使いやすい辞書がない。

仕方なしに最初はiPod touchに大辞林と角川類語新辞典をインストールして、iPodを辞書端末として使っていたが、軽快にタイプしているときに両手をキーボードから離してiPodを触るという行為がいかにも煩わしかった(でも辞書をインストールしたことは後悔してない)。

このATOKは追加購入が必要だが大辞林や広辞苑、または類語辞典といった辞書を買うことで、漢字変換の最中に意味を調べることができるのだ。
サンプル画面を用意してみた。このように、「たとえば」と入力し、変換を確定する前にコントロールキー+wと打つと、大辞林の結果が表示される。

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同様にコントロール+aで類語辞典(これも別売)が表示されるので、他の言葉を探している場合などにテキストエディタから離れることなく類語を探し、その類語に対する大辞林の結果を見ることができる。

間違った日本語の指摘機能

これは「このために欲しい」というほどのものではないけれど、補助的にあると安心感があるかもしれない。

ATOKは間違った日本語や、好ましくない日本語を指摘しくれる。たとえば”の”が続くような文章「この車の中のシートの上に鞄がある」といった文章をタイプすると、「”の”の連続」と注意してくれる。これくらいの文章はIMEに注意されなくても、きれいに書きたいものだが、つい見落としてしまった時などにありがたい補助だ。または敬語・ら抜き言葉なども注意してくれるので、急いでいて漏らしてしまった、なんてときに助けてくれる。

使いこなすために意識するたった1つのこと

さて、ここまでATOKの魅力について書いたが、文章を書く上での使いこなしについて触れたい。ほとんどはATOKに限らない内容だが、文章入力・漢字変換という煩わしい行為を少しでも滑らかにこなすために、自分が意識していることだ。

それは「ホームポジションから離れないこと」に尽きる。

マウスを使わないのは当然だが、それ以外にもホームポジションから遠いアクションは極力使わない。遠いポジションとは何か、と言うとdeleteキーと矢印キーだ。この2つを使わないようにすると、タイピングは随分と早くなる。これはプログラマーとして鍛えたことなので、信じてくれて良いと思う。

もう少し具体的に書くと、次の操作を極めるといい。

  • Ctrl + f - 1文字進む
  • Ctrl + b - 1文字戻る
  • Ctrl + p - 前の行へ
  • Ctrl + n - 次の行へ

さらに次の操作を覚えると早くなる

  • Ctrl + a - 行頭へ
  • Ctrl + e - 行末へ
  • Ctrl + k - カーソルより後ろを削除して、特殊なクリップボードへ保存
  • Ctrl + y - ”Ctrl + k”でクリップした文字を貼り付け
  • Ctrl + h - deleteキーと同等

また漢字変換については概ね以下を覚えれば良い

  • space - 次の候補へ
  • shift + space - 前の候補へ
  • option + space - 候補を次のページへ
  • option + shift + space - 候補を前のページへ

ちなみに、ここに挙げていないショートカットキーでも重要なものがたくさんあるので、時々気分転換にネットで調べてみたり、ヘルプを見てみると良いだろう。

まとめ

大雑把に言えば

  • ATOKを使おう
  • ATOKのオプション辞書も使おう
  • ショートカットキーも使おう

ということだ。実はATOKは結構高価なのだが、その価値はあると思う。特に辞書については紙で買っても高いわけで、「旅する作家」というカテゴリに近い人はATOK辞書に賭けてみるのも、いいのではないだろうか?

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旅をしながら小説を書くというのはそれなりに大変のことが多い。まず気に入った道具を持ち歩けない。小説書くのにどんな道具がいる? と思う人もいるかもしれないが、構想を練ったり、頭を整理するのにノートとペンや万年筆がいる。執筆の際にはパソコンと辞書が最低限必要だ(手書きが好きだけど、やっぱりパソコンが現実的)。そして小説を書くというのは思ったよりも資料が必要なもので、いざ書き始めると机の上、横が資料の山になることもある。

と書くと、結局必要なものはノート・ペン・パソコン・辞書・資料、とやっぱりたいした道具は必要ないと思われるかもしれない。ところが神経を使う作業だけに細かい小道具の使用感の良さが作業の効率性しかり、創造性を高めてくれると思うのだ。なんとかは筆を選ばず、とは言うが、実際には気に入った筆の方が気持ちよく創作できたはずだ。

ところが旅をしながら、という条件がつくと、いろんなものを持ち歩けない。辞書は無理。ノートは持ってるけど、いつもテーブルがあるとも限らず、かえって邪魔。資料なんて持ち歩けないどころか、旅先じゃ買うこともできない。

というわけで、目指すところはパソコン1つで書けるようにすること、に尽きる。

同じような境遇に身を置く人が多いのかは分からないが、今の時代ブログなど小説以外の文章を書きながら旅をする人もいるだろうから、私なりのノウハウを共有することも意味があるだろうと思う。これから数回の投稿でどういうソフトウェアをどういう形で使っているのかを説明したいと思う。

その第一回として、今回はともかく執筆時に使うアプリを一覧にして詳細は次回以降に回そう。

  • パソコン(Mac OSX - Macbook Air)
    • Evernote
    • Scapple
    • Scrivener
    • iText Pro
    • ATOK
  • iPod Touch(iPhoneと同等だと思っていい)
    • 大辞林
    • 角川類語新辞典
    • iText Pad
    • ATOK Pad

どれも有名なものばかりなので、気になる人は調べてみるとすぐに使い方も分かるだろう。私の連載ではマニュアル的な意味での使い方は紹介せず、私がどのように活用しているか、という視点で紹介する。

<旅する作家の道具箱>連載の予定は……

第2回 Evernoteで資料から構想まで
第3回 Scappleで構想を練る
第4回 ScrivenerとiText Pro(短編と長編での執筆手順の違い)
第5回 執筆の小道具ATOKを極める
第6回 iPhone/iPod Touchは良い補助道具

という感じで進めていく予定だ。内容、タイトル、順序など、書きながら変わっていくかもしれないが、許して欲しい。また「私はこう使っている」という情報があったら教えてくれると他の人のためにもなるかもしれない。

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